着物リメイク業の「要」、外注縫製についてのお話です。
2015/05/18
着物リメイク(着物リフォーム)店では「自社縫製のみで」運営している所は、個人の小さな店を除けば、まずないと思います。
自社縫製+外注か、もしくは外注のみが一般的です。
当店は、自社縫製+外注でやっています。
本日は、この「外注費」に関してのお話をさせていただきます。
ちなみに、「海外縫製」は、着物リメイク(特にオーダー)ではまずあり得ないと思いますので割愛します。
外注にも、「縫製工場」と「個人」の二通りありますが、当店では個人の縫製士さん数人と契約しています。
個人の縫製士さんと契約する理由ですが、
当店の商品は、デザイン的に割と複雑なものが多く、また1点1点細かい指示を出しますので、小回りの効かない工場では露骨に嫌がられますし費用も高くなります。
もちろん個人の縫製士さんも、複雑な縫製は嫌がります。
がしかし、なんの商売でも同じだと思いますが、そこは「信頼関係」を重視しています。
要は、
高い縫製技術をもっている個人に、
高いデザインの縫製指示を出し、
高い縫製料を支払い、
高いクオリティーに仕上げる。
これが、当店の外注縫製費用に対する考え方です。
具体的な数字は開示出来かねますが、当店の売上げにしめる外注縫製費用の割合は、間違いなく業界トップクラスだと思います。
その関係もあり、当店の商品価格は正直、他店に比べると少し高めです。
しかし、「良い物には、お客様はお金を出してくださる」ものです。
本当に良い物を作り、
それをお客様に買っていただき、
お客様が当店を宣伝してくださり、
結果として売上げアップにつながる。
世の商いの「健全で当たり前の原理」だと思いますし、そこに向かって努力しています。
今では、腕の良い縫製士さんは数少なくなりました。
それは現在の日本の繁栄を考えると、いた仕方ないと思います。
その点では、ここ岡山に拠点をおく当店は恵まれた環境にあると言えます。
「国内ジーンズ発祥の地、倉敷市児島」、があり
他県に比べると、まだまだ敏腕縫製士さんが数多くいるからです。
私達は、岡山の縫製士さんとの信頼関係を最も重視し、これからも良い商品を作り上げていきたいと思っています。