着物リメイクブログ > 【形見分け】の記事
2018/01/15
着物リメイクの「形見分け」とは、それを見て故人を偲び、明日の糧にすること
「遺品整理」
“人の子”である以上、私にも、あなたにも、いずれその時は必ず訪れます。
決して避けては通れない問題ですよね。
特に故人が女性(母や祖母)の場合、決して捨てられない品物が一つや二つは必ずあります。
写真はもちろんですがジュエリーや衣類などは、その代表だと思います。
写真やジュエリーは小さいので保管する場所に困りませんし、
ジュエリーは専門のお店に行けば高価格で買取ってもらえます。
しか...
2015/10/14
私はよく、「着物リメイクはお金ではない」というフレーズを書かせていただきます。
着物リメイクは決して安くはありません。
何万円単位の出費になります。
なのに何故、人々は着物をリフォームするのでしょうか?
それは正に、「豊かな気持ちを買う」からに他ならない、と私は思います。
そう、着物リメイクオーダーとは、
品物を買うのではなく、
豊かな気持ちを買う行為なのです。
本日は、その一つの例をご紹介...
2015/08/22
この、「薔薇の花束」は、形見分け品あるいはご自身での観賞用にリフォームするのに人気です。
このリメイクの特徴・利点は、
何と言っても、「置き物なので傷まない」という事です。
通常、洋服や小物、あるいは日傘やバッグも同じですが、基本的に「使用するもの」は、遅かれ早かれ痛み、摩耗します。
しかし、フラワーや額絵、あるいは暖簾やタペストリーなどの「観賞するもの」は、家の中でよほど日当たりの良い場所に置かない限りは...
2015/07/10
黒の絵羽織をトートバッグにリメイクして三人の伯母様へ形見分けをされました。
故人のお着物をリフォームして形見分けをされる場合には、渡す方々へ配慮すべき点があります。
それは、お品の価格です。
今回のケースでは、伯母様3名という事です。
この場合、3名それぞれに品を変える、という選択肢もありますが、そうすると3名それぞれ価格を同一にする事が難しくなります。
ですので、ほとんどのケースでは同じお品を人数分お作...
2015/06/20
バッグ・巾着・数珠入れ・通帳入れなど44点もの形見分け品の制作をさせていただきました。
帯はトートバッグに、着物は小物に使用しました。
このようなケースの場合には、「小物の裏地や中袋」をどうするか、が一番のポイントになります。
お客様からは、7枚の着物と1本の帯をお送りいただきました。
いろいろな着物がありますので、制作物の表地に使用する生地には事欠かないのですが、その表地に合った"裏地や中袋"の生地となる...
2015/03/23
お母様の色留袖1枚で、着物リメイクのフラワー(薔薇)を40本お作りした例です。
5名の方にそれぞれ8本ずつ形見分けされました。
生前に大切にされていた想い出の着物1枚を、このようにフラワーにリメイクして数名の方で形見分けをされる…。
着物リメイクの形見分けの「手本」のようなケースでした。
このお客様がなぜ「形見分けの手本」なのか?
それは、
使用する品物ではなく、観賞する品物にリメイクされたからです。
...
2015/03/21
故人様の黒の絵羽織と小紋の着物を、それぞれ違うデザインのトートバッグにリメイクして3人の伯母様へ形見分けしたケースです。
このようなケースでは、形見分けをされるのが「3人の伯母様」という事から、あまり派手なモノは如何なものかと考えましたので、トートバッグの表は全体を黒の絵羽織を使用しました。
小紋の着物のほうはトートバッグの中袋に使用しました。
こうすることで、表は"シック"に、中は"粋"になると思います。
ま...
2015/02/07
着ない着物の活用法の一つに、「形見分け」があります。
ただ、故人が所有していた着物をそのまま渡しても、結局は箪笥にしまいっぱなしで形見分けの意味を成しません。
そこで故人の着物を他の物にリメイクして形見分けをする、という方法が注目されています。
この考え方は非常に理にかなっています。
形見分けの品というのは、「身に付けてこそ」あるいは「傍に置いてこそ」その意味を成すのだと思います。
当店でも形見分けのご相...
2015/01/17
形見分けの方法として、着物リメイクが少しずつ注目されつつあります。
この形見分けという風習には、着物リメイクという手段がピッタリ合っていると思います。
話を着物に限定しますが…
着物をそのままで分けるには無理があります。
枚数があれば分ける事は可能でしょうが、分けた後にその着物はどうされるのでしょうか?
だぶん、そのまま、また箪笥の肥しになるに違いありません。
それで、故人様は喜ばれるのでしょうか?
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