伯母様3人へ着物をトートバッグにして形見分け。
2015/03/21
故人様の黒の絵羽織と小紋の着物を、それぞれ違うデザインのトートバッグにリメイクして3人の伯母様へ形見分けしたケースです。
このようなケースでは、形見分けをされるのが「3人の伯母様」という事から、あまり派手なモノは如何なものかと考えましたので、トートバッグの表は全体を黒の絵羽織を使用しました。
小紋の着物のほうはトートバッグの中袋に使用しました。
こうすることで、表は"シック"に、中は"粋"になると思います。
また、3個ともにまったく同じデザインでは渡された側もイヤだと思いましたので、違うデザインにさせていただきました。
形見分けの品に限らず、着物をリメイクされる場合は何枚かあったほうが組み合わせる事が出来るため、綺麗な品物ができます。
その何枚かの中に、黒の絵羽織や喪服(黒紋付き)があればベストでしょう。
何にリメイクされるにしても「黒い生地」がキーワードになります。
これは当店いにしえの一つの特徴といって良いと思いますが、黒を基調にしたリメイクが多いかと思います。
これには理由がございます。
反物は、着物を仕立てる為に作られているのであって、バッグやその他のモノを作る為にデザインはされておりません。
黒以外の小紋や振袖をそのままリメイクすると、どうしても「派手」になりがちです。
それを補う一つの手段が「黒でしめる」というデザイン手法なのです。
さらに、着物リメイクをされる方の年齢層が比較的高いことも、黒で演出する理由の一つになっています。
もちろんお着物の色柄にもよりますし、そのお着物への想い入れもございますので、一概には言えませんが…。
黒を含めた数枚のお着物を組み合わせてリメイクされるほうが綺麗な品物が出来ることは事実だと思っています。
形見分けリメイクの場合、故人様がお持ちだったお着物はたぶん1枚ではないはずです。
形見分けを着物リメイクでされる場合には、私共へ何枚かお送り頂くことをお願いいたします。