色留袖をフラワーにリメイクして5人に形見分けした例です。
2015/03/23
お母様の色留袖1枚で、着物リメイクのフラワー(薔薇)を40本お作りした例です。
5名の方にそれぞれ8本ずつ形見分けされました。
生前に大切にされていた想い出の着物1枚を、このようにフラワーにリメイクして数名の方で形見分けをされる…。
着物リメイクの形見分けの「手本」のようなケースでした。
このお客様がなぜ「形見分けの手本」なのか?
それは、
使用する品物ではなく、観賞する品物にリメイクされたからです。
形見分け、という事は、
そのお着物は大切なお着物であるはずです。
出来れば、一生そばに置いていたいはずです。
ところが、頻繁に使用する品物にリメイクすると、使用頻度によっては傷みますので一生使用し続けることは難しいでしょう。
そう考えると、このお客様のように着物リメイクのフラワーであれば、傷むことはありませんので、形見分けの品物としては良い選択だと思います。
これからは故人のお着物を別のカタチにリメイクして形見分けをされる方が増えてくるでしょう。
現在のご高齢者は、何と言っても「最後の着物世代」です。
その世代の方々の形見分けの方法としては、着物リメイクという方法は一番適しているのではないでしょうか。
何枚かお着物があれば、着物のままで形見分けは出来ますが、その後はどうなるのでしょう?
たぶん…箪笥にしまいっぱなしではないでしょうか。
これでは形見分けの意味があるでしょうか?
故人様も悲しいと思いますが…。
お着物のままではなく、是非、想い出のお着物をリメイクされて形見分けされては如何でしょうか。