8枚の着物や帯で44点の形見分け品を制作。
2015/06/20
バッグ・巾着・数珠入れ・通帳入れなど44点もの形見分け品の制作をさせていただきました。
帯はトートバッグに、着物は小物に使用しました。
このようなケースの場合には、「小物の裏地や中袋」をどうするか、が一番のポイントになります。
お客様からは、7枚の着物と1本の帯をお送りいただきました。
いろいろな着物がありますので、制作物の表地に使用する生地には事欠かないのですが、その表地に合った"裏地や中袋"の生地となると、お客様の着物生地だけでは無理があるのです。
別に"白地"で良ければ、「着物の裏地」を流用すれば済む事なのですが、小物の場合には、"裏や中が見せ場"でもありますので、出来るだけ表生地に合った色柄の裏地を選ぶほうが良いと思います。
"形見分け品"なので、故人様のお着物生地のみで制作したいという方は、勿論そのように考えて制作いたします。
ここは、「見栄え」を優先するか、「着物生地のみ」で作るか、お客様のご判断にお任せする部分です。
今回の場合は、巾着・数珠入れ・通帳入れの裏地には、当店の生地を使用いたしました。
巾着には「紅絹」を、数珠入れ・通帳入れには「青の着物生地」を使用しています。
このように、
「故人様の想い出の着物や帯を、違ったカタチにリフォームして形見分けとしてお身内の方々に使っていただく」
という方法は、故人様も喜ばれるでしょうし、またお身内の方々にとっても「いつも近くで故人様を感じられて」、とても良い方法だと感じます。
また、着物をリメイクする事でしか叶わない方法です。
着物のままでは、箪笥の肥しになるだけです。
その内、箪笥の中で朽ち果てていき、処分するという事になります。
この、「着物リメイクの形見分け」という方法を、まだまだ知らない人がたくさんいらっしゃいます。
良い方法だ、と思われましたら是非、下のSNSボタンでシェアしていただけると嬉しく思います。