着物リメイクの仕方【黒紋付(喪服)でアンサンブル】
2016/08/15
「黒紋付」…
この着物も、「身内のお葬式ですら、着る・着ない、の選択がむずかしい」時代になりました。
なぜなら、今では喪主の方でも洋装喪服を選択される方もおり、その場合は、周りの方々も洋装喪服にしないと失礼にあたる為、気を付けないといけません。
さて、そんな黒紋付ですが、当店でも相談件数の多いアイテムの一つです。
まず、お客様にお薦めするのは、
●黒紋付を「洋装の喪服に」、帯を「バッグに」
又は
●「普段使いのワンピース」と「バッグ」に
というアドバイスをさせていただきます。
昔の黒紋付は、シルクの良い生地を使っている場合が多く、保存状態が良ければ、洋服にリメイクするのが一番だと考えます。
写真上は、黒紋付と黒の羽織で「ジャケット・チュニック・パンツのアンサンブル」にリメイクしました。
チュニックの胸元と、パンツの後ポケットに家紋がくるよう生地取りしています。
写真下は、黒紋付を「ワンピース・ジャケットのアンサンブル+スカーフ」にリメイクしました。
もちろん、両袖肩口・背中には「家紋」がくるように生地取りしています。
こうしておけば、デザインにもよりますが、「お葬式」でも「普段使い」でも着られるので、お役御免の黒紋付を活かせると思います。
あわせて、帯をバッグにしておけば、何かと便利かと思います。
黒物リメイクでは、
●着物のまま(黒紋付き)で行けた場所に、リメイク後も着て行ける。
ことを考えてリメイクすると良いと思います。
要は、「普段にもお葬式にも着られるように」リフォームしておけば、あとあと便利かと思いますよ。