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あなたの断捨離の仕方は間違ってる、か、判断を急ぎ過ぎかも

2017/09/22

ここ数年の言葉に「断捨離」というのがありますよね。

300万部突破の断捨離®の著者、山下英子さんの公式サイトによると

断捨離というと新しい片づけ術かと思うかもしれませんが、そうではありません。断捨離とは、モノへの執着を捨てることが最大のコンセプトです。モノへの執着を捨てて、身の周りをキレイにするだけでなく、心もストレスから解放されてスッキリする。これが断捨離の目的です。
必要もないもの、使わないものを手放すことで、本当に必要なもの、本当に価値のあるものがさらに浮かび上がってきます。

だそうです。


●本当に「いらないモノを捨てる」…これが断捨離
●単純に「使っていないモノを捨てる」…これは断捨離じゃない

という事になりますね。

ところが、TVに出ている自称”収納アドバイザー”を名乗る人達は、こんな事を言います。

「過去一年間使っていない物を今後使うと思いますか?
そんな物は思い切って捨ててください。
だからあなたは片づけられない人なのです。」

使っていない物=いらない物……ではないと思いますが…。
使っていない物でも大切な物はあるはずです。

少なくとも断捨離をする前に「慎重に考える」必要があるのではないでしょうか。

自分の近くにあるモノには「想い出」があるはずです。
使い方次第では、「まだ使えるモノ」もあるはずです。


着物以外で、私の一つの例をあげてみたいと思います。

写真は、私の祖母の嫁入り箪笥です。
数年前に100歳で亡くなりました。
祖母が亡くなってしばらくの間、実家の納屋に仕舞っていましたが着物リメイクのお店を開く時に「店内の中心的な存在」として活用することに決めました。

当店の古民家的な雰囲気は、この「祖母の箪笥」を中心に構成しています。

もちろん置くだけでなく在庫商品などの保管にも役立っていますし、当店を訪れたお客様も「まぁ、めずらしい」とお声をかけてくださいます。

このように、古いモノでもちょっと視点を変えるだけで「第二の活躍の場」が生まれることを多くの人に知っていただきたいのです。

祖母の箪笥だけではありません。

店内の「棚」「小箪笥」「古いミシン」「木の看板」すべて古いモノを再利用しています。

「断捨離」は悪い事ではありませんが、
使っていなければ何でもかんでも捨てるのは「ちょっと違うんじゃないの」と思いたくなります。

特に、着物や帯を捨てるのは "もっての外" です。

自分で買った着物ならば捨てようが何しようが、まだ良しとしましょう。
しかし、着物は両親に買い揃えてもらった方が大半ではないでしょうか?

そんなものをよく捨てられるなぁ、と思います。


ほんの数十年前までは、着物生地に限らず繊維自体が基調品でした。
今では化繊の台頭や繊維生産の機械化などで、シルクを始めとした他の繊維の価値は下がる一方ですが、本来、生地とは貴重なものです。

生活の基本「衣・食・住」の一つが生地なのです。
経年劣化するまでは、何らかの方法で使い切ってほしいものです。

その為には「視点を変えて考えてみる」のが良いかも知れません。

考えてみると、再利用されている物には
それまでと使い方を変えている、というのが多いように思います。

歯ブラシ→掃除用ブラシに
ペットボトル→霧吹き用のタンクに
スーパーの袋→ゴミ箱の袋に
コピー用紙の裏→切ってメモ帳に

考えれば、まだまだ沢山ありますね!
着物リメイクもその一つなんだと思います。

要は…

もったいない

という事を

どこまで真剣に考えられるか


という問題なんだと思います。

断捨離は悪い事ではありませんが
その判断を急ぐ必要はないのでは? と思います。

100%ゴミだと思う物だけを捨ててくださいね。



PS.

古いタオルや肌着は、雑巾にして再利用するのに

着物や帯を捨てるとは…

笑えない話です

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