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着物から生まれた新たなリメイク

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これだけ色が抜ける紫外線!…知識として頭に入れておくべき

室内に飾っていた丸帯ですが、右側は色抜けしています

2017/10/06

すべての物は年月とともに劣化しますが
劣化を遅らせることは出来ます
それは「大切にする」ことですよね!
着物リメイク品に当てはめると「紫外線対策」が大切です

どんな布製品でも長時間紫外線にさらされると色あせますよね!
これは着物リメイク品も当たり前ですが同じです。

「長時間」の意味合いですが…

たとえば着物そのもので考えた場合、それには当たりません。
一枚の着物を毎日毎日着る人はいないと思います。

着物を毎日着る人はいますが、通常は数枚の着物をとっかえひっかえ着るはずです。
また、着た後は箪笥やクローゼットにしまうと思いますので、長時間(何日も続けて)紫外線にさらされる事はないです。

問題は、着物リメイク品の場合です。

インテリア商品でよくありがちなのが、
  着物リメイクを車内に放置する。
  又は、お家の中の日当たりの良い場所に置く。
という失敗です。

具体的には
  窓際のソファーにクッションを置く(一年中)
  玄関の傘立てに日傘を置く(一年中)
などですね。

このような場所は、夏場であれば2~3カ月くらいで色あせが進みます。
冬場では半年ほどで色あせが見て分かる程度にまでなります。

着物生地の中でも、特に「刺繍」が使われている部分は紫外線には非常に弱いです。
なので着物の刺繍部分を使ったリメイクをする時は、「使い方」や「置く場所」を考える必要があります。

当たり前ですが、着物生地(反物)は着物を作る為のもので、あとでリメイクされる事まで想定されていません。

私達は依頼をされれば、どんな物でも作れるのですが…

「綺麗」「素敵」「カッコイイ」「可愛い」「憧れる」…
という「想い」だけでリメイクすると、
あとで、「こんなはずじゃーなかった」と後悔することになります。

「着物リメイク品も、着物そのもの」なのです。

普段、着物は紫外線に当たらないよう箪笥の中にしまいますよね。
それは「着物を長持ちさせる為」に他なりません。

ならば着物リメイク品も、直射日光・間接日光・蛍光灯などに気を使う必要があります。

また、着物リメイク(着物リフォーム)では人気商品の「日傘」や「バッグ」などは外で使用するものです。

特別な日だけに使用するなら気にする必要ないですが、
頻繁に使用(ほぼ毎日)するなら、市販のUVカットスプレーを2~3か月に一度はふることをお薦めします。

そして、使わない時は押入れなど紫外線の当たらない暗い場所に保管するようにしてください。

写真は、当店の店頭の比較的入口に近い場所に約1年間飾ってあった丸帯です。

右側は色抜けしているのがお解かりかと思います。

このように刺繍の多い丸帯では、室内でも「間接日光」や「蛍光灯」の影響で色あせます。

着物そのものも着物リメイク品も、
材料はシルクです。
決して安い品物ではありませんし、貴重なものですよね。

確かに着物リメイクは、それまで箪笥の中だった着物を別のカタチにして日の目を当てるのが目的ですが、
だからと言って「ほったからし」では生地の寿命を縮めるだけです。

大切なことは、リメイク後も「着物」として扱うことです。

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