「リサイクル着物店」から「着物リメイク店」への転身、当店最大の特徴です。
2015/04/27
全国的にみると、「着物リメイク店」と言われるお店は数多くあります。
そして、その多くは始めから着物リメイクのお店として出発していると思います。
当店はと言うと、元々はリサイクル着物屋でした。
今では着物を着物として着る機会は少なくなり、リサイクル着物店として生き残るのは、難しい時代になりました。
これが、着物リメイク店に転身した「2番目の理由」です。
では、「1番目の理由」は、というと…
「中古の着物を、安く買って、高く売る」
これ、商売でしょうか?
もちろん、商売なのですが…
言い換えれば「利ザヤで稼ぐ商売」です。
ある時期に私は、このことを深く考えました。
リサイクル着物店も、中古の着物を探している人にとっては大切な存在でしょう。
しかし私は、
「利ザヤで稼ぐ」といった商売ではなく、「付加価値で稼ぐ」商売のほうが、より「人の為」になるのではないか、と考えるようになりました。
これが、着物リメイク店へ転身の主たる理由です。
ところが、この転身が、思わぬ「副産物」をもたらしました。
それは「中古着物の在庫を大量に所有している」という事です。
着物リメイク = デザイン(創造)的な仕事、です。
大量の着物 = 大量の材料(商材)を保持している、ということに他なりません。
今では、これが当店の大きな強みとなっています。
着物リメイク = 一枚の着物で作る。
大量の中古着物が、この「既成概念」を取り払ってくれました。
「付加価値を付け、"本当に美しい着物リメイク品"を作るには、一枚の着物では難しい」と感じます。(作るモノにもよりますが)
お客様は、ご自身のお着物のみでお仕立てになる場合がほとんどなのですが、それは"表生地"の話です。
バッグの中布
コートの裏地
日傘の裏地
敷物の裏地
などは皆さん、ご自分の生地で…という事にこだわりは無いようです。
こういった、「見えない部分」に当店の着物生地を使用していただけたら、より素敵な作品になると思います。
私達は、「リサイクル着物屋時代の在庫着物を大量に保有している」…
という最大の特徴であり強みを活かして、より多くのお客様の満足のいく仕事をしていきたいと思っています。