本日、3点ご納品させていただいた中の1点をご紹介します。
2014/10/20
黒の絵羽織からチュニックを制作させていただきました。
着物を洋服にリメイクされるお客様の場合、比較的おとなしいシルエットをお選びになるケースがほとんどです。
これには理由があります。
着物は高価なものですので、それをリメイクして「末永く」着用したいという思いから、皆さんオーソドソックスなシルエットを選ばれるようです。
それと、大きな声では言えませんが…
比較的ご年配の方が多いのも理由の一つになっていると思います。
あともう一つの理由としては、着物生地にはストレッチ性がまったく無い、という理由からデザインが限られてくる、ということです。
過去のお客様のオーダー例を見ていただくと分かるのですが、ほとんどがチュニック・ワンピース・コートといったアイテムばかりです。
着物リメイクでは、タイトなシルエットのものは「NG」なのです。
さて、写真はスクエアネックのストレートチュニックです。
制作時のポイントとしては、柄の配置と、胸元の家紋です。
「着物を解いた生地」という制約のある中での、この「柄取り」には毎回苦労しますし悩みます。
自由がきかない中で、車を運転している感じ…
とでも言いましょうか。
「ここに柄をもってくればベストなのだけど……。」
それが叶わないもどかしさ…。
まっ、ここで愚痴っても仕方ないですね(>_<)
私達は、その着物で出来る最高のモノを作る。
結果として、お客様に喜んでいただく。
それしかありません。