最近、お問い合せの多い敷きマット・玄関マット。
2015/07/14
多分ですが、ネットで検索しても着物リメイクで「玄関マット」を制作しているのは、当店しか見当たらないと思います。
そのせいか、問い合せが多くなってきました。
ただし、この玄関マット、非常に賛否両論ある商品です。
すごく綺麗なのですが、着物を踏む事に抵抗のある方はリメイクするのはやめておいて下さいね。
私達は、「着ない着物生地の活用」という視点でリメイクのご提案をしています。
「需要があれば、どんなモノにもリメイクする」
という立場をとっています。
ハサミを入れるのは、基本「箪笥の肥し」か「想い出の着物」です。
その着物に"想い入れ"があると、さすがに玄関マットはお薦めしませんが、基本的に「箪笥の肥し」である着物達は、メンテナンスを怠ればそのまま箪笥の中で朽ち果てていく運命にあるわけです。
乱暴な言い方ではありますが…
踏まれようが何しようが、箪笥の中で一生日の目を見ないで朽ち果てて行くよりはマシです。
※私達は、当初、この玄関マットを商品化する際にアンケートを取ってみました。
けしからん 10%
綺麗だけど私には踏めない 60%
ありだと思う 30%
という結果でした。
といった事で、「需要」としては"ある"という結果が出ましたので商品化したわけです。
また、「自分の着物」か「リサイクル着物」か、にも結果は左右されます。
自分の着物は、誰しも踏みたくはないでしょう。
しかし、リサイクル着物(中古)であれば「作りたい」という人は増えてきます。
いずれにしても、これは弊社の「挑戦」です。
いつの時代にも、「保守派」と「革新派」がいるものです。
着物の世界でも、そうだと強く感じます。
所作や礼儀作法、しきたりばかりを重んじ、着物初心者に対し「上から目線」あるいは「先輩ツラ」で物申す。
着物文化の進展に、当の着物好きの方たちが自ら敷居を上げ、上から蓋をしている状態にすら気づいていない愚かさ。
常に、「保守派」が「革新派」に蓋をしようとする…。
愚かなことです。
さてと、
以前にもブログに書きましたが、再度、玄関マットのおさらいをしておきますね。
当店の玄関マットの構造は、上から、着物生地・滑止接着芯・中材・両面接着芯・裏地、となっていて全てが一体となっています。
この構造により生地同士が滑らず、人が踏んだ時に滑って転ぶことのない玄関マットが出来上がります。
厚みでいうと3から5ミリ程度あります。
中材にクッション性のあるものを使用していますので、足で踏んだ感触は、ソフトでやさしい感覚があります。
この玄関マットは、なんと言っても「留袖」を使用するのが良いでしょう。
留袖の裾部分の絵柄が、迫力かつ、なんとも日本的で、特に和風の玄関には雰囲気がピッタリ合っていると思います。
過去に制作させていただいた例でも「黒留袖」の使用が多く、それ以外でも「絵柄」のある着物がほとんどです。
当店が強くお薦めしているのもあると思いますが、小紋柄では面白味に欠ける気がします。
想像してみてください。
玄関を入って真正面に、「日本的な絵図の敷きマット」ですよ。
「訪れたお客様は誰しもが感動し、驚かれますよ~」
当店で玄関マットをお作りになられたお客様の、共通した生の声です。