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仮縫いは…シーチング生地で?それとも本番生地で?

生地をいっさい切らずに切り躾けで仮縫い

生地をいっさい切らずに切り躾けで仮縫い

2015/05/10

本日のブログ内容は、着物を「洋服」にリメイクされるお客様にとっては、かなり大切なお話です。
着物を洋服にリメイクする際の大切な工程である「仮縫い」について、お話したいと思います。

着物をドレスや洋服にリメイクする場合は「仮縫い」でのフィッティングをします。
その際に、ほとんどのお店では「シーチング」という生地(布団のシーツのような生地)で仮縫いを行っています。

当店は、このシーチングを使用しての仮縫いには「疑問」を感じています。

仮縫いはフィッティングが目的ですが、
着物リメイクの場合、果たしてそれだけでしょうか?

第一に…

着物生地とシーチング生地では、着用した感じがかなり違います。
何が違うかというと、着物生地には「ストレッチ性」がまったくありません。
シーチングも比較的伸び縮みの少ない生地ですが、やはり着物生地とは違います。
この「着た感じの微妙な違い」により、仕上がって着た時と、フィッティング時との違いに、首をかしげた方も多々いるのではないでしょうか。

第二に…

着物リメイク(着物リフォーム)でのフィッティングとは、
「身体に合わせる作業」と「柄取りの確認」の両方が大切だと捉えています。
お客様は、ご自分の高価な着物にハサミを入れて、高い仕立て代を払うのです。
パーフェクトな仕上げをするためには「柄取りの確認」は大切な作業です。

以上のことから、当店では、

●「お客様の着物生地を、いっさい切らずに仮縫い」しています。

この方法ですと、本番生地での「フィッティング」と「柄取りの確認」の両方が可能となります。

したがって、フィッティング時と完成品との、生地の違いによる着心地の違和感もありませんし、あるいは柄取りでのお客様との意思疎通にも誤差は生じません。

また「いっさい生地を切っていません」ので、フィッティング後の修正はいかようにでも可能です。

考えてみてください。
別の生地でフィッティングするのと、
本番生地でフィッティングするのと、
どちらがお客様にとって、良い方法なのでしょうか?

答えは書かなくても明らかですよね。

ただ、着物生地を切らずに仮縫いするというのは、かなり面倒な作業になります。

縫い手(縫製職人)は当然、嫌がります。

ですが、これは、「着物のリメイク」です。

失敗すれば、代わりの生地はありません。

●「フィッティングと柄合わせを同時に行う事」
●「如何なる修正も可能である事」
●「本生地とシーチング生地の違いによる違和感をなくす事」

これらを実現するには…

「本生地を切らずに仮縫いする」以外に方法はありません。

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