着物リメイクの仕方【名古屋帯】
2015/05/04
名古屋帯とは、お太鼓に結ぶ部分を普通の広幅に,他の部分を半幅に仕立てた帯のことです。
着物リメイクでは、少々使い勝手の悪いものの一つです。
理由は、普通の広幅部分が1m程しかなく、半幅部分は真ん中の折山がほぼ取れない為です。
まともに使用できる生地面積が少ないという事ですね。
しかし、です。
それは、生地を大きく取ろうとするから、ですよね。
たとえば…
違う大きさのバッグ2つを名古屋帯で作るとします。
1つのバッグは普通の広幅1m部分で作れます。
さて、もう1つのバッグはどうしましょうか?
妥協して、折山の残る半幅部分を使用しますか?
そんな不細工なことは出来ませんよね。
では、どうすれば良いのでしょうか。
生地取り、及びデザイン力が試される場面ですよね。
要するに「生地を継いでも違和感のないデザイン」
言い換えると「継ぎ部分を逆手に取ってデザインする」
と良いのです。
写真の2つのバッグは、まさにそれを実践したものです。
1つはスクエアに生地取りしたバッグ。
もう1つは折山を避けて斜めのパーツを幾つか継いで仕上げたバッグ。
どうでしょうか。
継ぎ部分もデザインの一環として作った例です。
違和感はないと思いますし、逆に斬新かつ綺麗だと思います。
このように、着物リメイク(着物リフォーム)では、
●アイデア次第で不可能が可能となります。
折り山や生地幅で妥協して"バッグの大きさを小さくする"という事はなるべくしないほうがいいですよ。
後々、使い勝手の悪さに気付いても遅いのですから…。