美しく粋な作品に仕上げるコツは…裏地にこだわる事です。
2015/07/24
当店が裏地にこだわっていることは、このブログで過去何回も書きましたが、これは着物リメイクに関して、使用する側も、供給する側も大切なポイントだと思うがゆえに書いています。
正直な私の心の内を書きますと…
お客様には、多少お値段は高くなりますが、「裏地にこだわる事」を前向きに検討していただきたいのです。
どの着物リメイク品も、縫製がしっかりしていれば綺麗です。
しかし、それは、"着物の生地が綺麗なだけ"であり、リメイク店の腕ではないと私は考えるようにしています。
もちろんお客様の好みは無視出来ません。
おとなしい無難なモノがお好きな方もいらっしゃいます。
しかし、どうでしょうか。
私達リメイク店の作るモノはお客様にご納品する品物であるとともに、そのご納品した品物そのものが広告効果にもなるわけです。
私がお客様と接していて感じるのは、「8割のお客様は受動的である」ということです。
ということは…
8割のお客様は、「私達の良き提案に期待している」と思うわけです。
良き提案をすればするほど、価格が高くなりがちなのが悩みではあるのですが、まずはお客様に満足…その上をいく感動を与えないといけないと常々思っています。
当店なりの、その方法が「裏地にこだわる」ということなのです。
着物リメイク(着物リフォーム)作品の表地は、すべて着物生地です。
元々、美しい生地なわけです。
「おもて」に関して私達は、
柄取り・継ぎなど、その着物の特徴を活かせるように努力するだけです。
その「おもて生地(着物生地)」を、引き立たせるように「うら」や「中」あるいは「細部」に気を使ってリメイクしてこそ、美しくて粋な着物リメイク作品に仕上がる、と考えています。