喪服(黒紋付)+小紋など2枚使用で仕立てたほうが綺麗な場合も多いはず。
2015/01/07
「この着物をチュニックにリメイクしてください。」
お客様からのリメイクのご依頼は、ほぼ100%、「1枚の着物から1着の洋服」に仕立て直す場合がほとんどです。
もちろん、お客様もそれなりに検討、セレクトして郵送あるいは持参されるのですが…。
中には、「えっ、全面この生地で仕立てるの?」といった色柄の着物を郵送あるいは持参される方もいます。
あきらかに、「それはやめといたほうが…」というパターンです。
そのような場合、当店いにしえでは一言、「お客様、それは少々ムリがあると思いますよ」。と助言させていただいております。
実は、この事は着物リメイク店の重要な役割だと感じています。
そのお客様の強い要望で依頼されているのか、それとも比較的安易に考えて依頼されているのか、確認させていただく為です。
強い要望の場合は、お客様のご要望通りにリメイクします。
しかし、安易に考えておられた場合には、さまざまな助言をさせていただき、より良い品が出来るようお打ち合わせをさせていただきます。
着物リメイク店は、仕立て屋(縫製屋)ではありません。
●その着物から、より良い品を創造し、仕立て直すプロ。
これこそが着物リメイク店の仕事です。
仮に、上記のお客様がそのチュニックを着てお友達に会うとしましょう。
あとは書かずとも想像できますよね。
それにも増して、「着物リメイクってダサイのね」、あるいは「どこでリメイクしたの?」、となると最悪です。
●着物リメイク店がお客様に納品した品物=宣伝広告そのもの。
このことを私達は常に意識して仕事をしています。