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大島紬リメイクのコートと、その裏地のお話。

2015/01/08

大島紬には、落ち着いた色柄が多く、また生地に適度な張りがありツルンとしているなどから、適しているリメイクはずばり「コート」だと思います。

写真は、大島紬をコートにした例ですが、大島紬はこのように少し地味な感じの色柄が多いのが特徴です。
生地が地味な分、写真のように裏地にガラッと変化を付けるのがいいでしょう。

裏地は裏地専用の生地(キュプラ等)を付けないといけない理由はありません。キュプラはサラサラしていて中着との相性は良いですが、それ以外に良い点はありません。
むしろ、冷たい・汗を吸収しない(蒸れる)など難点の多い生地です。

また、表地が着物(シルク)なので、裏地にもシルクをもってくるのが着物リメイクでは正解です。なぜなら、クリーニング時の「表地と裏地の歪み」を少なくする為です。
表地と裏地の生地の性質が違えば、洗った時に必ず歪みます。

このような理由から、洋服の場合、当店では裏地は「着物の裏地」か「着物そのもの」を使用するようにしています。

作り手としては、「コートの裏地も着物そのもの」で仕立てたい、というのが本音だし、お薦めです。

お客様のお手持ちのお着物で派手めのものがあれば、もう着ないと思いますので、それをコートの裏地に使用すれば裏地代もかけずに「粋なコート」に仕上がります。

着物リメイクでコートをお考えの方は、是非、「裏地」をポイントにお考えくださいね。

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