エンディングドレスとは?
2015/01/13
エンディングドレス、あるいはフューネラルドレス、また天使服と呼ばれるドレスが今、30代40代の女性を中心に秘かなブームになっています。
最期の時に、お棺の中で着るドレス(死装束)のことです。
葬儀屋さんが用意する死装束(白装束)ではなく、自分らしく最期のセレモニーを着飾りたい、という世の女性の願いをカタチにしたものです。
終活の一つとして、このエンディングドレスのご準備をお考えになる方が多くなっていて、着物リメイク店では当店だけがエンディングドレスを扱っている関係で、お問い合せが多くなっています。
着物リメイク以外では、既製のドレスや既製生地でのオーダードレスを扱っているお店はあります。
白や淡い色合いのドレスが多いのですが…
しかし、
「白装束ではなく、自分らしくドレスで最期のセレモニーを着飾りたい」
というのは女性なら当たり前の感情ですよね。
「ご自身の想い出の着物をエンディングドレスに作り変える」
という選択は女性の、いわば最後の願望・願いなのです。
さて、このエンディングドレス(フューネラルドレス)ですが、着る時期が不確定なので全体的にゆったりとしたシルエットに仕立てます。
また、フリルやギャザーを多用して高齢による細身をカバーするデザインにしています。
帽子は、お姿(お髪の状態)によって被っていただくと良いでしょう。
その他、頭陀袋(ポシェット)・手甲・足袋がセットになっています。
またまだ、「仏的習わしで経帷子(白装束)が当たり前」という時代ではありますが、徐々に考え方も自由になりつつあります。
経帷子(白装束)でないとダメという時代では、もはやありません。
どうしても白装束を着ないとダメなら、その白装束の上からエンディングドレスを着る、という風にすれば良いと思います。
「最期は綺麗に着飾って逝きたい…」
という世の女性の願いが、
何の仏的しがらみもなく叶う時代が来ると思っています。