喪服(黒紋付き)とその帯の活用法
2015/01/19
着物の中で、ある一定の年齢を過ぎると着る事のない着物が「喪服(黒紋付き)」と「留袖」あとは「振袖」でしょうか。
その中で、一番リメイク的に使い勝手の良い着物が「喪服(黒紋付き)」とその「帯」です。
当店でも、お客様の内の何割かの方は「喪服(黒紋付き)」と「黒帯」からリメイクなさいます。
中でも圧倒的に多いのが、フォーマルの洋服&バッグの2アイテムをコーディネートしてお作りになるケースです。
喪服(黒紋付き)はもう着ないけれども、お通夜やお葬式にはこれからも行かなければなりません。
洋装の喪服は持ってはいるでしょうが、しょっちゅう買い替えるものではない為、昔に買った古いデザインのものをお持ちの方も多く、この機会に喪服(黒紋付き)をフォーマルにリメイクしようというお考えの方が多いのです。
この考え方は、非常に合理的で利に適っていると思います。
写真は、過去に喪服(黒紋付き)と黒帯でリメイクされたお客様の例です。
ロングワンピース&ジャケット&ストール&バッグ2種を仕立てられました。
ロングワンピースは紐付きで、ブラウジングして普段にも着られる工夫をしています。
裏地には、お客様がお持ちの長襦袢をお付けしています。
また、帯からバッグをお仕立てしました。
A4のファイルが入る大きさです。しっかりとした造りで、中身からっぽでも自立します。
このような大きさの黒のバッグは意外と売っていないはずです。
普段にも使えますし、急なお通夜でもそのまま持って行けるので重宝すると思います。
喪服(黒紋付き)とその帯を、フォーマル・カジュアル兼用で使える洋服&バッグにリメイクしてみては如何でしょう。