本日の納品は振袖をリメイクした「リビングセット」です。
2015/02/02
振袖から、クッションカバー4枚とテーブルセンター1枚をご注文いただきました。
振袖リメイクの場合は柄が大柄のものが多いため、柄を活かす為には少なくともクッションやバッグくらいの大きさの品にリメイクされる事をお薦めします。
小物(ポーチやがま口など)は向かないと言うよりは柄が活かしづらいので、まずは何かを作り、その残布で仕立てるほうが良いでしょう。
当店のクッションカバーですが、他店のクッションとはまったく違い、デザインに関して2つの特徴があります。
1つめは、生地を斜めにデザインしている点です。
着物生地は反物幅(35㎝前後)しかありません。
45㎝角のクッションカバーを作ろうと思えば生地を継がなくてはなりません。
スクエアでシンメトリーにデザインすると両サイド縦長に生地を継がなくてはならず、見栄えが良くありません。
そこで、斜め45度にデザインし、生地が足りない2つの角部分に別生地(色の合うもの)を継ぎ足す、という手法をとっています。
このほうが見栄えが良いと思います。
もう1つの違いは、周囲に飾りを施している点です。
通常(他店)のクッションカバーは中表で縫うはずです。
当店のクッションカバーは外表で縫製します。
その際に特殊な手法を用いて、「周囲に2㎝幅の飾り」を付けています。
写真をご覧いただくと解かると思いますが、こんな感じの羽根飾りです。
このお客様のクッションカバーは裏地は別の着物生地でセンターファスナーですが、両面共に斜め切り替えデザインでサイドファスナーにすることも出来ます。
最期に、着物リメイクでクッションカバーを作られるなら、45㎝×45㎝で仕立てるのが主流ですし正解です。
「この45㎝角というのは市場での規格標準サイズになっています。
中身のヌードクッションをお買いになる際、お近くのホームセンターなどに行けば、45㎝角であれば売っています。」
という後々のメンテナンスの便利さが理由です。
モノには「規格サイズ」あるいは「標準サイズ」または「一般的サイズ」というものが必ずあります。
なぜでしょうか?
それは「使いやすい」「扱いやすい」からに他なりません。
着物リメイクでは、生地が反物幅(35㎝前後)しかないからといって、35㎝以内で作るとかなり小さなものになってしまいます。
作ったあとで、「ちょっと小さ過ぎたかも」と思っても後の祭りです。
●着物リメイク品は「標準サイズ」で作るようにしましょう!!