着物の解き代を「無料」にする大切な理由。
2015/08/18
着物リメイクは、着物を解く作業から始まりますよね。
ただ、この解く作業がけっこう時間がかかり大変なんです。
ほとんどのお客様は着物の状態でお預かりします。
そりゃそうですよね、私達が大変な作業と思っている解き作業ですので、お客様ご自身で解くのはもっと大変でしょうから…。
ここで、前々から疑問に感じている事があります。
ほとんどの着物リメイク店では「解き料」を取っています。
着物で3000円、帯や羽織で1500円といったところです。
当店は着物の解き代はいただいておりません。(ネットショップの中ではたぶん当店だけだと思います。)
では何故、解き代を取らないかをご説明します。
●第一に、お客様は高いリメイク料を払うのです。お客様にとっては解き代は余分な出費です。出来る限り当店のほうで頑張ります、という想いからです。
●第二に、私達はリメイクで飯を食っています。使用する資材やデザイン及び仕立て作業に対しての見返りとしてお代を頂くのであって、それ以外の名目を価格に転嫁すべきではないと考えています。
●第三に、解く作業の工程で、その着物の特徴やシミ・汚れ等の状態を把握できます。また、柄の掌握もできますので、柄取りなどのイメージを固める上でも大切な時間です。
●第四に、なんといっても「プロ」が解きますので、作業中の破損はありません。お客様が解くと、失礼ですが破損する可能性もございます。
●第五に、解き終えた後、折り山を取る作業があります。アイロンで伸ばすのですが、この作業の工程で、実は大切な事が解かります。
※その生地が家庭で洗えるかどうかが、ほぼ解かるのです。
このように、その着物をリメイクする上で、いろんな重要な意味合いがある「解きの工程」です。
実際にその着物をリメイクする人が解くのが理想だし正解です。
解きの作業は、「時間のかかる面倒な単純作業」ですが、着物リメイクをする上で、その着物のいろんな情報を把握することが出来る大切な工程なのです。
したがって、解く作業も着物リメイクの一環なのです。
という事は…
●解き代はリメイク料に含まれるべき、と思いませんか?
リメイク価格
+
オプション
解き料
送料
消費税
で、結局は予算を大幅にオーバーした、とは良く聞く話です。