着物リメイクオーダー専門店いにしえ

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着物から生まれた新たなリメイク

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本日納品、トートバッグ2件・ショルダーバッグ1件をご紹介。

当店のすべてのバッグは「中身カラッポでそのまま置いても自立」するよう、しっかりと、しかし風合いは柔らかく作っています。写真は中身カラッポで床に立てて撮影しています。

2015/02/09

本日は、3件ともに「帯」をリメイクしたバッグをご紹介します。

まずトートバッグ2件ですが、どちらも派手な帯でしたのでバッグの全面にもってくるには見栄えがド派手過ぎると感じましたので、バッグの後面は黒生地(それぞれ帯と喪服の生地)を使用しました。

したがって、メインの帯を使用しているのは「バッグ前面」「見返し」「持ち手の裏」となっています。

これは当店がよく使う手法で、メイン生地を「見返し」や「持ち手の裏」に使用するという、いわば【わびさび】のセンスです。

【わびさび】の意味をご存知ですか?

【質素(控えめ)な中に美しさを見い出す】という意味です。

着物という素材は日本古来より、この【わびさび】をデザインの基本に取り入れて作られています。

この「わびさび」の考え方を、私達着物をリメイクする者は壊さないようにする配慮か大切だと常々思っています。

そして、ショルダーバッグのほうですが、こちらはメイン柄を全面に使用しています。

落ち着いた墨絵風の風景柄ですので、この雰囲気をあえて崩す必要はない、と考えてオールメイン生地で制作しています。
このショルダーバッグにはフタがありませんが、これはお客様のご要望です。

このように当店では、お客様お持ちの着物や帯一点一点の色柄を深く勘案してデザインを決めております。

縫製の美しさや、着物生地の検証を"売り"にしているリメイク店が多いのですが、それはおかしな話だと感じています。

当店(私)が思うに…

 美しく綺麗な縫製技術…商売しているなら当然です。
 お客様の着物生地の検証…商売しているなら当然です。

着物リメイク屋の"真"の仕事はそうではありません。

着物リメイク屋の仕事とは…

●お客様のご要望を踏まえた上で、
    素晴らしいプロデュースをして、
       その設計通りに仕立て上げる。

事ではないでしょうか。

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