着物リメイク、当店の仮縫いの技(極意)の公開
2015/02/13
当店では、洋服のオーダーをご注文をいただいた場合には、「仮縫い」を必ず行いフィッティングをしていただいております。
もちろん実店舗のお客様もインターネットのお客様も、です。
どんなに簡単な洋服(例えばストレートチュニック)でも、本生地での仮縫いを実施します。
オーダー洋服において、仮縫いフィッティングをしないなんて有り得ませんよね。
皆さん、オーダー洋服の仮縫いを行わない業者では絶対に注文しないようお薦めいたします。
私が、ここまで強い口調で書くのにはそれなりの理由があります。
着物生地にはストレッチ(伸縮性)がまったくありません。
なので着物リメイクでは、その方の体型に「より厳格に」合わせる必要があるのです。
ゆったりめなら良いのですが、きつめは厳禁です。
一回目の着用で「バリッ」と破れては目も当てられません。
以上の理由で、仮縫いフィッティングは必ず実施するべきです。
その仮縫いですが…
当店では2つの「決め事」をしています。
① 必ず「本生地」で行う。
② 生地を切らずに行う。
という事を厳守して仮縫いを実施します。
①の「本生地で行う」意味合いは2つあります。
本生地であれば「柄合わせ」も同時にできる。
別の生地では本生地と微妙に感覚が違う。
というのが本生地で行う理由です。
②の「生地を切らない」意味はお解かりですよね?
失敗すれば代わりの生地はありません。
大幅な変更にも対応できます。
というのが、生地を切らない理由です。
シーチング生地(白いシーツに近い生地)などでビシッと仕上げた仮縫いは確かに見栄えが良く、お客様も気持ちいいでしょう。
しかしこの「仮縫い」で良し悪しが決定するのですよ!!
お客様の為には、面倒でも【本生地を切らずに仮縫い】したいと考えています。