着物リメイクオーダー専門店いにしえ

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当店の縫製スタッフについて

2015/02/20

本日は着物リメイク業界の縫製事情について書いてみたいと思います。
これについては、二通りしかありません。

一つは「縫製工場」や「個人事業の縫製工房」です。
いわゆる"縫製職人"が縫っているケースです。
ドレス専門に扱うところや、着物リメイクブランドとしてやっているところは、これに当たるでしょう。
たしかに縫製は上手ですが、"対会社"であるのでコストが高くなり、それが売価に転嫁されています。

もう一つは「個人の縫製士さん」です。
いわゆる"内職縫製士"が縫っているケースです。
洋服やその他いろんな商品を扱っているところは、これに当たると思います。
これの場合は、コストが安く売価も安めに設定できますが、縫製に一抹の不安があります。

当店はと言うと、後者の方法をとっています。

だからと言って、縫製に不安はございませんよ。
当店では開業以来ずっと縫製の求人をかかさずに出しています。(地元求人誌)
これ、結構毎週のように応募があるんです。(1~3名ぐらい)
全員にポーチを縫っていただき、その仕上がりで判断しています。
ただ、合格ラインをかなりのレベルにしているのです。(ほぼ、寸分狂わずに縫えている事)
この「ポーチ」、小物ですが結構"粗"が見えます。
私は、小物が100%の出来栄えで縫える方なら、どんな物でも縫えると思っています。(たぶん応募者の中では50人に1人という感じです)

なので、当店では合格ラインを極限まで引き上げる事で、「縫製の質」を維持しているのです。
縫製スタッフが足りず、苦しい時もございました。
しかし、この合格ラインを下げる事はしませんでした。
過去に何百人もの応募があった中で、現在ほんの数名の縫製スタッフがいるだけです。それほどに厳しくしています。

縫製職人に頼まない理由を申しますと…
まず「コスト」が高くなる事は理由の一つですが…
もっと大切な理由があります。

当店は社内では解きの作業とサンプル作りをしております。
モノ作りにおいて一番大切な作業は"サンプル作り"です。
その大切なサンプル作りは「対会社」ではムリなのです。小回りが利かないと言うか、想い通りに作れない、という理由です。

社内でサンプル作りをすれば、私の無理難題をスタッフはイヤイヤながらも聞かざるを得ないのです(笑)

私は着物リメイク店では…
  社内ではサンプル作りに終始する
  実務縫製は外注のみ
といったやり方が良いと考えています。

なぜならば…

サンプルをどんどん作らねば、進歩はあり得ないからです。

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