バッグやポーチなど入れ物系の商品には「衝撃吸収材」を入れます。
2015/02/24
昨日のブログでは、「良いモノはしっかりした作りをしている」という内容で書かせていただきました。
本日もその延長で書いてみたいと思います。
小物作りにおいて、「中材」はとても重要なパーツです。
とりわけバッグ・ポーチなど、「入れ物」として使用するものには無くてはならないパーツです。
それは、「中に入れたモノを保護する」という大事な役目を担うパーツだからです。
接着芯とは、また別の役割のパーツです。
接着芯は単に生地自体をしっかりさせる為のものです。
中材とは、「ウレタンシート」「フェルト」「スポンジシート」などの衝撃吸収材のことです。
バッグやポーチなどの「入れ物系」の商品には、この衝撃を吸収する為の中材を入れて仕立てないと、「ただの袋」でしかありませんよ。
入れ物の役目とは何でしょうか?
①荷物(モノ)を一つにまとめる事
②荷物(モノ)を守る事
この二点が入れ物の役目であるはずです。
ところが、②の「モノを守る」という機能が欠けている商品を作っているリメイク店が多いのだと、昨日のブログで指摘させていただいた訳です。
当店いにしえが仕立てる商品(入れ物)は、必ず上記①と②を満たしております。
即ち、中材である「衝撃吸収材」を入れて仕立てています。
写真は、振袖をリメイクしたお数珠入れです。
ふっくらしているのがお解かりかと思います。
特にこの数珠入れという商品には、「お数珠の座布団」といった役目もございます。直接、床やテーブルに置かずに座布団代わりにして上に置くのが正式なマナーなのです。
こうした事を知らずに、ただお数珠の「入れ物」として中材を入れずにペラペラの数珠入れを作っているところが実はほとんどなのです。
私は、世の中の商品すべてとは申しませんが…
せめて着物リメイク品に関しては、こうした事を遵守して作っているお店が増えていってほしいと願っています。