黒留袖と紅絹のゴージャスな日傘です。
2015/02/25
当店いにしえリメイク品の大きな特徴である「裏や中に気を配ったデザイン」を、日傘で実践してみました。
表は黒留袖で、裏は紅絹を使用して粋な日傘になりました。
紅絹は生地も薄い為、持った感じも重くなりません。
ただ希少な生地ですので、日傘に使用するのをためらっていましたが、仕立ててみるとやはり粋で綺麗ですね~。
過去に何回もブログには書いているのですが…
……質素で控えめな中に美しさを見出す……
いわゆる、これこそ日本特有の「わびさびの世界」です。
当店いにしえでは、この「わびさび」を強く意識してリメイクに取り組んでいます。着物や帯をリメイクするのですから、これをはずすと変なものになると思っています。
着物は完成されたものですので必要以上にさわらず、その生地や柄を活かしつつ、「ひと手間を加える」。
これこそ綺麗な着物リメイク品を作るコツなんだと思います。
さて、この着物リメイクの日傘ですが、皆さんメンテナンスはされているのでしょうか?
よく着物リメイク店のサイトには「UVカット加工済み」と書かれていますよね。
「加工」と言うといかにも専門の機械で処理されているみたいですが、あれは正しくは「UVカットスプレーを振っています」と言う意味ですよ。
生地そのものに加工はされておりません。
従って「消費期限」があります。
よく使う人なら1~2か月に一度、あまり使わない人でもワンシーズンに一度は市販のUVカットスプレーを振ってくださいね。(ホームセンターなどで1000円程度で売っています。)
出来ればリメイクのご注文の際にあわせて「日傘カバー(袋)」を共布で仕立ててもらっておいたほうがベストかと思います。
何でもそうだと思いますが、大切なものは大事に使用してください。
着物リメイク日傘の場合は、「UVカットスプレー」と「カバー」ですよ。