一点物へのこだわり
2014/06/19
この写真がいにしえのこだわりです。わかりますか?
単なる敷物ですが、敷物は四角形とは限りません。
敷物・ランチョンマットといえば「四角形」をイメージするでしょうし、実際、お店で売られているものは、ほとんどが四角形です。
我々、着物リメイク業界でも四角形がほとんどだと思います。
敷物は四角形、というのには、理由があると思います。
①使用する側は……敷いた時の、収まりが良い。
②使用する側は……収納しやすい。
③制作する側は……生地にムダが出にくい。
④制作する側は……縫製が簡単。
これが主な理由だと思います。
たしかに、敷物の四角形というカタチは、使用側(需要)と制作側(供給)の思惑が、ある意味で一致しています。
ですが、いにしえでは「着物のプライド」というものを大切にしています。
着物は、「日本の文化」ですよね。
その「日本の文化」に、私達はハサミを入れる仕事をしています。
そんじょそこらのリメイク、では、
その着物を作られた方、
その着物を買われた方、
に申し訳ない、と本当に本当に思います。
着物リメイク=一点物=他にない魅力的な作品を作る。
という熱い思いがあり、
四角形を否定はしていませんが、「その着物を活かす」という着物リメイクの原点がある以上、もう一工夫、もう二工夫、する義務が着物リメイク店にあるのではないか、と思っています。