表裏2枚の着物で仕立てるゴージャスな日傘。
2015/03/07
着物リメイクの人気商品の一つに「日傘」があります。
着物で作る日傘ですので着物1枚で作っても綺麗なのですが、さらにもう1枚の着物を使用した表裏別生地の着物リメイク日傘をご紹介します。
当店がこのような日傘を作り始めたきっかけは、刺繍の入った羽織などをお客様がどうしても日傘にしてほしい、といったケースがありました。
それにはどうしても裏の刺繍糸を固定するか隠す必要がありました。
固定する場合は接着芯を使用するしかないのですが、それではあまりにも見栄えが悪いし、夏場の直射日光で糊が煮える心配もありました。
いっその事、別の生地を裏全面に付けたらどうか、という事がきっかけでこのゴージャスな日傘を作り始めました。
重さが心配ではありましたが、完成してみるとそれほど重くは感じません。
2枚の着物・羽織で作る日傘…
あるいは当店が作る玄関マット…
「もったいない」という方は多くいます。
しかしそれは着物を着る人・活用している人のご意見です。
まったく着物を着ない人にとっては「ただの布」でしかありません。
それこそ「もったいない」ではありませんか。
着ない着物の活用方法はいろんな選択肢があって良いと思います。
写真の日傘は、表は絵羽織、裏は小紋を使用して仕立てました。
黒地に模様の入ったシックな表とは真逆のピンクの裏地。
「粋」・「綺麗」・「可愛い」
すべて当てはまると思いませんか?
こんな日傘をさしている人、ほとんどいませんよね。
良い意味で"注目の的"です。
これこそが着物リメイクの「醍醐味」だと思います。