着物リメイクコートの裏地について
2015/03/27
着物リメイクのコートを仕立てる場合、ほぼ全員の方は裏地をお付けになります。
コートですから当たり前なのですが…。
裏地用の生地の代表はキュプラですが、着物リメイクのコートの裏地にキュプラを使うなんて当店的には有り得ません。
なぜ、着物をコートに仕立て直すのでしょうか?
その答えは「粋なコートを羽織りたい」からに他なりません。
女性なら誰しもがお洒落をしたいと考えているはずです。
そんな女性の夢を叶える為に「プロの着物リメイク店」があるのだと思います。
「裏地がキュプラのコート」
私に言わせれば「ダサイ」の一言です。
安物の商品の象徴のような印象です。
そのようなモノを、"着物リメイクのコート"に限っては作るべきではありませんよ、皆さん。
たしかに裏地としてのキュプラには「着合わせのサラサラ感」「静電気が起きにくい」などの利点はあります。
しかしその利点を帳消しにするダサさ、だとは思いませんか?
着物の表地を使ったコートの裏地を思い浮かべてください。
コートという商品は、ワンピースやジャケットとは違い、普通に着てて「裏地が見える」商品なんです。
ワンピースやジャケット、あるいはドレスであれば私はキュプラを否定はしません。
それは普通に着てて裏地は見えないからです。
しかし普通に着てて裏地が見えるコートに関しては、「裏も表地」と考えていただきたいと思います。
写真の振袖は、現在進行中のオーダーリメイクコートの裏地に使用します。
前身頃がはだけた瞬間に見える、この裏地。
超、粋だとは思いませんか?