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着物から生まれた新たなリメイク

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紬と帯でバッグ&日傘のコーディネート。

帯裏は見えません

自立します

A4サイズが入ります。ファスナーポケットも白でお洒落。

2015/03/13

濃い紫色の紬と、蝶柄の名古屋帯から、日傘とトートバッグをお揃いデザインでリメイクさせていただきました。

今回のリメイクでの難点は、帯の蝶柄部分が刺繍ですので裏に刺繍糸が出ており、日傘の裏部分を隠すという問題です。

刺繍糸を固定する、という意味では接着芯を貼るという方法もありますが、それはリメイクのプロとしてはお薦め出来ません。

接着芯では刺繍糸が透けて見えますので見栄えが悪い点。
さらに夏場の直射日光で接着芯の糊が溶けるといった点。

上記2点を考えると、接着芯という選択はありません。
このケースでは「裏布を付ける」のが正解です。

写真の日傘は、帯部分の2枚のパーツの裏には紬生地を付けています。
こうすることで、日傘を裏から見た時には帯の裏地が見えることなくスッキリとした仕上がりになります。

日傘自体の重さや、持った(さした)時のバランスもまったく気になりません。

トートバッグのほうは、反物幅内で作るのではなく、少なくともA4サイズの物が入るように、またデザイン的にも帯の蝶柄を活かした配置で紬と組み合わせて作っています。

さらに、バッグはしっかりと自立するように、しかし風合いは柔らかく感じられるように中材を考えて作っています。

中のファスナーポケット部分の生地も色を変えており、見えない部分にも気を遣ったデザインにしています。

このように着物リメイクとは、元が着物生地や帯生地という制約のある中で、最大限の機能性とデザイン性を1点1点考えて仕立てる事を言います。

「着物をバッグにする」…だけじゃダメなんですよ。

既製品に勝るとも劣らない「造り」と「見栄え」にしないといけません。

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