3枚の着物や羽織で巾着大小セット4組のご注文です。
2015/03/14
お婆様の遺品のお着物や羽織で、形見分けとしての巾着大小セット4組のご注文をいただきました。
この巾着の大きな特徴は、
●中袋に紅絹(もみ)という生地を使用している
ということです。
紅絹とは、紅花を揉んで染めた生地で、昔の着物の裏地・襦袢・袱紗などに使われていた生地のことです。
今ではほとんど生産されていない希少な生地です。
この「燃えるような紅色」の紅絹を中袋にした巾着。
可愛くて粋だと思いませんか?
私は着物をリメイクする上では、
●見えない部分に手を抜かない
という事を実践しています。
なぜなら、見える部分、すなわち表側は着物の生地ですのでそれだけで充分に綺麗です。
その表生地を最大限に活かすよう、ちょっとした工夫を凝らすのが美しい着物リメイク品にするポイントです。
当サイトの写真でお気づきの方もいると思いますが、「裏」や「中」の写真が非常に多いのが当店サイトの特徴でもあります。
それは商品の「裏」や「中」を見ていただきたいからです。
私もいろんな他店のサイトを拝見させていただいていますが、商品の表側の写真1枚しか掲載していないお店があります。
「中」や「裏」や「後」はどうなっているのでしょう?
中の生地は付いているの?
生地の色は?
中ポケットは?
裏地の生地や色は?
後側はどんなデザイン?
まったく解かりません。
ネットで着物リメイク店を選ぶポイントは、写真点数の多い店を選ぶべきだと思います。
なぜなら、「写真はウソはつかない」からです。
文章では、「うんちくや綺麗ごと」をいくらでも書けます。
巾着ひとつとっても、中の写真がなければ中袋が付いているのかも解かりませんよね。
少し話が飛躍しましたが、
当店いにしえは「見えない部分に気を配ってリメイク」しています。
というお話でした。