チュニックやワンピースの裏地について
2015/04/13
美しい"モノ"を仕立てる為の一つの手法として…
●「裏地も、表地と同様に考える」
ということを当店では大切にし、それを実践しています。
着物リメイクのコートでは、当店は、「裏地にも着物生地を付ける」ことを推奨しています。
同じように、ワンピースやチュニックでも裏地を「見せ場」として考え、白のキュプラではなく、無地に近い着物地や紅絹を使用したりします。
私は常々、「着物リメイク品とは特別な品である」ということを意識してプロデュースするように努めています。
今となっては着る人が圧倒的に少なくなった着物ですが…
まぎれもなく着物は「日本伝統文化」です。
その日本の伝統文化である着物が今や箪笥の肥しと化しています。
その着物達を救うべく、私達は着物にハサミを入れているわけですから、「ただ単に着物を洋服に仕立て直すだけ」というのではつまらないですし格式高い着物に対して失礼です。
そこには、やはり"創意工夫"があってしかるべきだと思っています。
ただ、私は"創意工夫すべきは裏地や中側"だと考えています。
何故なら、表側(洋服のデザイン)を創意工夫することは出来ますが、
若い方が「今の自分」に合わせてデザインして仕立てると、末永く着ることが難しくなりますよね。
ですので、当店では出来るだけオーソドソックスなデザインにしておいて、裏地で遊び心をもたせるように推奨しています。
写真のように、チュニックやワンピースの裏地に、着物地や紅絹などを付けると、肌触りはもちろんの事、見栄えも豪華で粋になります。
コートの裏地もそうですが、ワンピースやチュニックの裏地は「見えないのではなく見える」ものなのです。
当店では、元リサイクル着物屋という利点を活かして、紅絹などの希少な生地でもいくらでもご利用いただけます。
これから着物リメイクでチュニックやワンピース、あるいはコートをお考えの方は、是非、「裏地」にこだわってくださいね。