壊れた巾着を、手提げポシェットに再生リフォーム。
2015/05/13
想い入れのある巾着が壊れたため、使用出来る部分の布で手提げポシェットにしたい、とのご依頼でした。
かなり使い込んだ巾着で、色あせ気味の布でした。
このような場合には、
●「別に目を引く部分(見どころ)を作る」
という手法が有効です。
色あせた布を、そのまま何の変哲もない普通のポシェットにすると、「ただの色あせたポシェット」になってしまいます。
そこで、「目を引くポイントを変える」意味で、中袋に"紅絹"を使用しました。
こうすることで、このポシェットを見た際に、まず一番に鮮やかな中袋の紅絹生地に目がいくと思います。
そして、表生地の色あせは目立たなくなると思います。
古い生地を再生リフォームする場合のポイントとして、
●「その古い布から目をそらさせる」
工夫が必要だと思います。
別に、古い生地が見るに堪えない訳ではありませんが…
新たに"生まれ変わらせる"という意味では、注目点を古い生地だけに置くのではなくて、新たな見どころを加えたほうが良いように思います。
このように、どんなに古い生地でも、「古さを抑え、新鮮さを出す」という手法で甦らせるのは当店の得意とするリメイクです。
着物リメイク店に必要なスキルとは…
技術でも、価格でもなく、【アイデア】が一番重要だと考えています。