先日、当ブログにこのようなご意見を頂戴しました。
2015/07/11
当ブログは、着物リメイク(着物リフォーム)における"プラスの事"も"マイナスの事"も、また、時には世の中の着物リメイク品についての私個人の意見を書かせて頂いております。
その中で先日、匿名で、こんなご意見を頂きました。
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ブログ毎日見ています。大変素晴らしいですが、残念ながら他の着物リメイク店や道の駅についてのあれがおかしいとか悪口のようなものは、避けたほうがいいのではないでしょうか。着物リメイク店皆さん子育てや主婦など一生懸命がんばってらっしゃる方々がいます。
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もっともなご意見です。(他のリメイク店の名前は出していません。)
これに対して私は、こんな返信をさせて頂きました。
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弊社ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
言いにくい内容にも関わらず、たいへん貴重なご意見をありがとうございます。
私としては決して「悪口」ではなく、あくまでも「お客様の立場」に立ち、また着物リメイク業界の為を想い、執筆しています。
ご指摘のように、主婦の方々が一生懸命に日々縫製に携わっておられるのは承知をしておりますし、その事自体には敬意を表しています。
一方で、その商品を手にされるお客様側に立って考えた場合、もし出来が悪ければガッカリとされると思います。
一生懸命頑張る事と…
結果を示してお客様からお金を頂戴すること…。
どちらが大切なのでしょうか?
難しい問題ですね。
着物リメイクという仕事が、高度な技術を求められる作業ゆえに、
作品の良し悪しのブレも縫製する人によって大きくなる…。
たいへん難しい問題ですが、誰かが指摘しないと全体が良くならないような気がしてならないのです。
私のブログを読み、ご指摘のような気持ちになる方もいると思いますので、書き方に気を配る必要もありますね。
ご指摘、ありがとうございました。
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私は、この方のご指摘は、もっともだと思いますが、必ずしも正しいとは考えておりません。
着物リメイクの業界は、たかだか十数年前ぐらいから世に出始めた、「新しくて未成熟な業界」だと考えています。
私は、完全に成熟した業界の批判なら、しません。
新しい業界ゆえに、「競い合うレベルが低い」と感じていますし、商品の出来栄えも各店でかなりのムラがあるとも感じています。
私は、この方への返信にも書きましたが…
●一生懸命に頑張って縫製しお客様に納品する事と、
●プロとして商品をお客様に納品する事
は違うと思っています。
アマチュアとプロフェッショナルとは、違うのです。
私の店がプロフェッショナルとは言いません。
しかし、お客様からお金を頂戴している以上、「頑張りました~」ではダメだとは思いませんか?
私は、着物リメイク業界が成熟していく過程で、「私のような者」もいて良いのでは、とも思っております。
ブログやSNS上では、「綺麗ごと」ばかりの文章が大半ですが…
●本音を隠さず、しかし喧嘩する事なく、討論出来る。
●不特定多数の人の考えを見る・知る。
これが、ブログやSNSの良い点だと考えています。
ブログは、「日記」ではないと思っています。
読んだ人に、「考えさせる」内容こそ価値のあるブログだと考えています。
その中には、違うご意見の方もいることでしょう。
今回のご意見で、ブログは不特定多数の公開の場ですので、"書き方"には配慮する必要があると感じさせられましたが、私はブログ自体の方向性を変えようとは思っていません。
ありがとうございました。