3パターンのチュニック…「ショート」・「レギュラー」・「ロング」
2015/07/13
本日たまたま、それぞれ違うパターンのチュニックをそれぞれ別のお客様にご納品、という事になりました。
ちょうど良いので、ご紹介いたします。
まず、大島紬でのショートチュニックです。
お客様のお好みにより、かなりゆったりめに仕立てています。
着物の中でも大島紬は特にストレッチ性がまったく無いので、ゆったりとしたシルエットにしなければいけません。
余談ですが、この大島紬の残布でコートも作れるように残しています。
次に、蝶柄のレギュラーチュニックです。
このタイプは、定番中の定番です。
着物リメイクのスタンダードなチュニックは、これを基本形としてそれぞれのお身体に合わせる形となります。
最後に、ロングタイプのチュニックです。
このタイプは比較的ご年配の方が選ばれるのですが、当店では、ロングチュニックの場合には腰紐を共布で作るようにお薦めしています。
そうすることで、ウエストでブラウジングして、若々しく着用出来ると思います。
また、その日の気分で着方を変えることが出来て、楽しさも増すと思います。
このように、その着物の生地・柄の特徴をとらえたリメイクをすることで、無理なく着用していただけると思います。
これは着物リメイクではもっとも大切な事ですが…
着物を洋服にリフォームするのですから、その生地により元々なんらかの無理が必ずあるものです。
その生地の難点を把握した上で、その難点を補うようなリメイク手法およびシルエットにしなければなりません。
言い方は悪いのですが…
お客様は、好き勝手なご要望を言われます。
が、それをそのままやってしまうと、「おかしい」や「着心地が悪い」といった事が必ず出てきます。
パーフェクトな作品はなかなか難しいのですが、
リメイクされる着物
お客様のご要望
当店のアドバイス
この3つが、うまく組み合わさった時、最高の着物リメイク品になるのだと感じます。