紫外線の着物生地への影響をお店の暖簾で説明します。
2015/07/21
毎年、年始に店舗の暖簾を変えているのですが…
今年は、劣化が激しくてもう限界でしたので作り変えることにしました。
着物生地への紫外線の影響をはかる為にも大切な行事だと考えて、毎年行っています。
今年の始めにかけた暖簾の生地は、昭和40年代頃の七五三の着物でした。
一番上の写真です。
それが、7か月後には下の写真のような状態になりました。
当店の立地条件としては…
北向き
暖簾をかける位置は軒下
雨には濡れません
朝9時半~夜7時まで
という条件です。
如何でしょうか。
紫外線の凄まじさがお解かりかと思います。
当店は、ずっと、「着物リメイク品の最大の敵は紫外線である」と訴え続けています。
使用による劣化よりも、紫外線による劣化のほうが早く訪れます。
(使用頻度にもよりますが…)
当店の店舗は北向きで、直射日光が長時間当たる環境ではありません。
にも拘わらず、生地によっては約半年でこの状態になるのです。
洋服、バッグ、日傘など、着物リメイク(着物リフォーム)の人気商品は外で使用するものばかりです。
この事をよく理解し、
●UVカットスプレーなどで保護する。
●使用後は暗い場所に保管する。
などの配慮を怠らないようにお願いいたします。
さて、新しい暖簾は一番下の写真で、大島紬で作りました。
半年後、一年後、どうなるか?
また、ご報告したいと思います。