二枚の帯をそれぞれ違うトートバッグに。
2015/08/29
二枚の帯をお預けいただき、それぞれ違うカタチのトートバッグにリメイクさせていただきました。
一つはマチ付きのトートバッグに。
もう一つはマチ無しのトートバッグです。
マチ無しのほうは、お客様お手持ちのトートバッグと同じカタチにしてほしい、とのご要望があり、そのトートバッグを見本としてお預かりしました。
バッグの場合は女性が持ちますので、皆さんそれぞれに中に入れて持ち歩く物の「大きさ」や「量」が違います。
今現在お手持ちの使用しているバッグと同じ容量、あるいは同じ大きさ・形のものを次も使いたい、という願望・要望があるように思います。
要は、そのほうが"使い勝手がよい"と考えるからでしょう。
そういった場合には、このお客様のように"見本"になる今お持ちのバッグをお預かりして同じように仕立てることも可能です。
今回の二つの帯で2種類のバッグを作ったポイントとしては…
やはり、「中袋」と「中ポケット」です。
二枚の帯がベージュと紺色でしたので、合わせると割とコントラスト的に綺麗なことに注目しました。
従って、バッグの表側に使用した生地を、もう片方のバッグの中袋に使用、さらに中ポケット部分にはそのバッグの表地と共布、という手法を使いました。
こうすることにより、作品に"変化"が生まれ、粋で綺麗なバッグになると思います。
実際に使用されるお客様も、他人からは見えませんがバッグの中袋を見る度に幸せなお気持ちになるのではないでしょうか。
当店では、どんな作品でもこうした「見えない部分」に気を配り、より粋で美しい作品に仕上がる様に努力・工夫しております。