紬の着物が着物リメイクで好まれる理由
2015/09/11
着物を洋服にリメイクする場合に、特に人気の高いのが紬の着物からのリメイクです。
これには、いくつかの理由がありますので、これから着物リメイクをお考えの方の参考になればと思います。
➀ まず、色柄が落ち着いていること。
紬の着物というのは大島や結城に代表されるように、落ち着いた色柄が多いのが特徴のひとつです。
着物を洋服にリメイクする際には末永く着られるようにする為に、皆さん奇抜なデザインを避ける傾向にあります。
なので落ち着いた色柄の紬を、オーソドソックスなデザインの洋服にリフォーム
しておいて末永く着用する、といった選択をされる方が多いのです。
② 紬というブランド。
着物全体の中での紬の位置づけが、比較的ブランド寄りであることも理由の一つにあげられます。
欧米で言うと、カジュアルブランドに位置するのが紬です。
その、「少し無理をすれば手の届く」紬は、現在でも多くの女性が実際に持っています。
しかし着物としてはもう着ないので、どうせリメイクするならば「プチ高級品」である紬に目が向く傾向にあると思います。
③ 比較的、水に強いこと。
リメイク後のメンテナンスが比較的楽である、ということも大きな理由になっています。
紬は他の着物生地に比べて水に強く、縮むということも少ないため後々のメンテナンスが楽だと思います。
着物リメイクで洋服を作る場合には、どうしても後々のメンテナンスを気にされる方が多いのは事実です。
そういう意味では、紬の場合は割と適した素材なのです。
以上3つの主な理由から、洋服にリメイクする時に紬の着物をチョイスされる方が多いわけです。
紬以外でもメンテナンスの楽な着物生地はありますが、ある程度の専門知識がないと見極めることは難しいと思います。
是非、私達プロにご相談を頂ければと思います。
