「下町ロケット」を見て感じる、着物リメイク業との共通点とは…。
2015/11/10
私はあの、TVドラマ「下町ロケット」の社長の考え方が好きです。
どのような考え方かと言うと…
① 一つのモノ作りに対して徹底的に仕上がりの完成度を追及する。
② 自社の製品を決して「安売り」しない。
という考え方です。
たまたま私の考えが、このドラマの主人公と同じ考え方でしたので、本日のブログで少し取り上げてみたいと思います。
まず、①の考え方ですが…
これは、とても簡単な理屈です。
モノ作りを生業にしている以上、その仕上がり完成度において他社に負けたくはありません。
私の中では…
お客様からお金を頂戴している以上、仕上がりの完成度を追求し上げなければならない…。
こう言うとカッコイイのですが、実は、そうではありません。
本音はと言うと…
仕上げの完成度やセンス・美しさにおいて、他社に負けたくない。
それに関しては、ナンバーワンでありたい。
要は、プライドの問題なのです。
という説明のほうが正しいです。
では、②の考え方ですが…
これも、簡単といえば簡単ですね。
世の中の常識、あるいは原理原則です。
つまり、「安かろう悪かろう」という言葉がありますよね。
私はこの、昔から言われている一般常識・原理原則は、世の中の販売商品あるいはサービス商品のうちの99%に当てはまると思っています。
安いモノは、やはり「それなりの品」でしかないと私は思います。
何故、安いのでしょうか?
高くすると売れなくなるから?……私は違うと思います。
「価格にこそ商品の本質が現れる」……私はこう思います。
つまり価格とは…
「商品への自信」や「経営者の信念」の裏返しなのです。
商品に自信があるなら、それに見合う価格を堂々と提示すれば良いのではないでしょうか。
着物リメイク業でいえば…
ご自分の大切な着物をリメイクされるわけですから、私は少々の価格の上下よりも完成度のほうをお客様は求めておられます。(もちろん価格に倍も差があるようではダメでしょうが…)
良いモノ作りをし
お客様に認めていただき
それに見合う対価を頂戴する
これこそが、商売における大原則です。
私は、この着物リメイク業界は決して「安売り競争」をしてはいけないと思いますし、そう願っています。
安売り競争の果てに、「発展」は決してありません。
着物リメイクの仕事に携わる者は、「腕を競ってなんぼ」でなければならないと私は考えています。
何故ならば、日本人にとって大切な着物を扱う仕事だからです。
以上が、「下町ロケット」の主人公の社長さんの考え方と、私が考える着物リメイク業のあり方とが一致している点です。
PS.
最近はブログの更新頻度が少ないのですが、お客様のオーダー受注・納品は有り難いことにかなりこなしています。
その為、納期が数か月待ちになっており、新規のお客様には大変お待たせをするようになります事をお許しくださいませ。
また、このブログにおきましては納品しました商品のご紹介もろくに出来ておりません事をお詫び申し上げます。
写真は、ここ数日で納品させていただいた商品です。