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着物から生まれた新たなリメイク

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着物リメイクでは生地幅は約35㎝…生地を継ぎ足す方法はどうする?

着物リメイクでは、その色柄を生かすも殺すも「継ぎ方」次第です

【悪い例】 まっすぐ継ぎ足してしまうと「取って付けた」感じになります

【良い例】 曲線で継ぎ足すと違和感なく、美しいバッグに仕上がります

【悪い例】 単純に生地を継ぎ足しただけのダサ~いクッション

【良い例】 斜めに継ぎ足しただけで素敵に仕上がります(周囲に飾りも付けています)

2018/03/19

着物リメイクは、他の洋裁と決定的に違う事があります。

何だと思いますか?

それは…

生地の幅が35㎝程度しかない

という点です。


着物をリメイクする時に、一番に考えないといけないのが、
「制作物を幅35㎝前後の生地で、いかに作るか」という問題です。

洋服にリメイクする場合は、着る人のサイズで作らざるを得ません。だから、縫い線(生地の継ぎ目)をどこにもってくるか、という問題だけです。

問題は、その他の小物を作る場合です。

特に、バッグやクッションくらいの大きさの物で、「反物幅では"少し"生地の長さが足りない」ような品物にリメイクする場合です。

反物幅では"微妙に生地が足りない"けれども作れない事はない。

そんな時、あなたはどうしますか?

 ① 反物幅の範囲内で作るのか、
 ② 一般的サイズで作るのか、

という選択になりますよね。

この場合は、

①のほうが簡単だから、と安易に考えてはいけませんよ。

私は、面倒でも②の「一般的サイズ」で作ります。

なぜ、面倒な方法で作るのか。
これには大切な理由があるのです。


モノ、特にファッション小物やインテリアカバー類には、
「一般的サイズ」すなわち「既製サイズ」というものがあります。

クッションなら45㎝角、
バッグならA4サイズが入る大きさ、

という具合ですね。

その「一般的サイズ」を無視して、反物幅の35㎝以内で作りやすいように制作してしまうと、非常に使い勝手の悪い、または見栄えの悪いものになります。

「一般的サイズ」「既製サイズ」とは、

「一番使いやすい、又は見栄えの良いサイズ」なのです。


よくよく想像してみてください。

30㎝角のクッションを…
30㎝より小さいバッグを…

見栄えが悪い、
使い勝手が悪い、

すぐに予想できますよね!
(そのサイズのものが欲しい人は別ですが…)


ただし

だからといって大きく作るために「ただ生地を継ぎ足すだけ」では、綺麗なものが作れないのが着物リメイクの難しいところ。

「取って付けた」ようになってしまいます。
(いろんなサイトを見ていると、この”取って付けた”ような残念なデザインのものも数多く見られます)

でも、それらの商品はやはり相対的に”安い”です。
手間をかけていないので当たり前なのですが…


とにかく

低価格というキーワードだけでお店を選ぶ人は別ですが

そうでない人にとっては

この記事の内容はとても重要です


着物や帯を、バッグやクッションカバーなどにリメイクをお考えの方は、大きさをよく考えて作ること(妥協しないこと)です。

「反物幅で仕立てる=大きさが小さくなる」

「単純に生地を継ぎ足しただけでは見栄えがダサくなる」

これを覚えておいてください。

もし、あなたがどこかの着物リメイク店に頼むのなら、
サイトに書かれている商品サイズをよく確認してください。

せっかく、ご自身の大切な着物にハサミを入れるのです。
ベストの作品にする為には、

第一に「大きさ」を慎重に検討しましょう。
生地の幅が35㎝しかなくても、継ぎ足せば大きさは自由に出来ます。

第二に「縫い目もデザインの一部」という感じの、工夫したデザインにしてください。または、そんなお店を選びましょう。

反物幅の35㎝内で作るのではなく、実用的サイズに生地を足して違和感のないデザインに仕立てたほうが良いに決まっています。

着物リフォームでは、この反物幅35㎝という制約を"どう克服するか"が、良い作品を作るため何よりも重要なポイントになります。



PS.

写真の【良い例】と【悪い例】を見れば

一目瞭然で

この記事で伝えたい事が

わかってもらえると思いますが…

いかがでしょうか?

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