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一枚の着物でどれだけリメイク出来るのか???

一枚の着物を使い切ったリメイク例

六通の袋帯を使い切ったリメイク例

全通の袋帯を使い切ったリメイク例

2018/06/01

「母が残した着物の生地を余す事なく使ってリメイクして欲しい」
という依頼でした。

めずらしい依頼のされ方ですが、私達の元には月に数件このようなご相談があります。

まさに、"着物リメイクの本質を表した"ご注文例だと感じます。

想い出の着物をリメイクする行為とは…

  リメイクにかかるお金の問題ではない
  その着物の生地をムダにしたくない
  その着物にかかわった人の想いを大切にしたい

というような、心からの行為だと思います。

それらの気持ちを完全に満たすのが、この方のような例です。

一枚の着物を使い切ったリメイクは

チュニック・トートバッグ・エコバッグ・日傘・ポーチ・巾着大と小・数珠入れ・ポケットティッシュカバー・バラ10本……合計10点です。


通常私達は、着物からチュニック1枚のみを依頼された場合でも、出来るだけ広い面積の残布を残すように心掛けて生地を取ります。

後日、その方が残布で何かをリメイクされる際に、リメイク可能な品物の選択肢を潰さないように、です。

1センチ生地が足りないばっかりに、希望の品物や希望のサイズに出来ないという事が多々あるからです。

常々、こうして着物の生地を”超”がつくほど大切に思って作業をしている私達にとって、同じ気持ちでこのようなご注文をしてくださるお客様がいる事は、たいへんな励みになります。

正絹の着物生地が貴重なのは言うまでもない事ですが、その着物の生地量にも注目して頂きたいと思います。

着物の生地は、洋服に比べてかなり多くの生地を使用しています。
洋服(スーツ)の約1.5倍です。

リメイクする品物をチュニックに限定して話をすれば…
一枚の着物で2着、小柄な人であれば3着作れると思います。

この記事で、一枚の着物で作れるリメイク品の分量の目安にしていただけたらと思います。


このお客様の場合、残った生地は本当に掌に乗るほどのハギレ(こま切れ)しか残りませんでした。

こうした要望の時には、必ずハギレで作れる物を1点含めないといけません。
この例では、「バラ10本」がそうですね。
バラの花びらは細かなハギレで作れますので。

故人の着物の場合、バラは良いですよ!
お仏壇に生花の代わりに、故人の着物で作った造花として年中飾っておくことも出来ます。


祖母の着物であれ、母の着物であれ、ご自身の着物であれ、
それらの着物は本人が買ったものは少ないはずです。

祖母は曾祖母より、母は祖母より、ご自身は母より、
買い揃えてもらった着物なのではないでしょうか。

着物というものは
そうした代々の想いが詰まった品物
だと思います

着ないのは仕方ないにしても
大切に想っていただきたいと、つくづく思います


PS.

あわせて
「六通の袋帯を使い切った例」
「全通の袋帯を使い切った例」
の写真を掲載します。
ご参考にしていただければ幸いです

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