着物リメイク品…粋で美しく見せる工夫とは???
2016/01/06
新年、あけましておめでとうございます。
当店いにしえは、1月4日から営業をしておりますが、新年早々、多々ご注文をいただき感謝を申し上げます。
こうして商売をしていますと、毎月始め頃はどうしても不安がつきまとうものです。
特に、年が変わった1月という月は年末年始の休日でスタートが遅い上に、真冬という季節的な要因なとが重なり、売上げの不安はぬぐえないものです。
こうした時期に、4日・5日・6日と年始よりご注文を頂けることには大きな幸せを感じます。
本年も…
心のこもった仕事と応対
妥協なき商品づくりで、綺麗な仕上がり
この二つを、お客様にお約束をいたします。
着物リメイク工房いにしえを、よろしくお願い申し上げます。
本日は、年末に納品させて頂いたリメイク品をご紹介いたします。
まず上の写真ですが、数枚の着物や羽織からクッションカバー・日傘・ランチョンマット・薔薇12本を制作させていただきました。
それぞれに一工夫を凝らしたデザインになっています。
クッションは斜めにデザインし、周囲には飾りを付けて…
日傘は裏地に紅絹という生地を付けて豪華に…
ランチョンマットは扇型と半月盆型、しかもリバーシブルで…
薔薇はメインの生地と3色の無地を駆使し、いろんなパターンに…
といった、特徴的な作り方をしています。
クッションは縦割りデザイン、とは限りません。
日傘は1枚仕立て、とは限りません。
ランチョンマットは長方形、とは限りません。
薔薇の花びらは一種類、とは限りません。
出来るだけ、「他にない粋なデザイン」になるように心掛けています。
下の写真は、大島紬でコートを、ウールの反物でジャケットを制作させていただきました。
それぞれの裏地には当店いにしえの特徴である、「裏地にも着物を使う」という手法で作っています。
写真を見ただけでも、「とても粋で美しい」ことがお解かりかと思います。
特に、コートやジャケットは、"前を開けて"着る事が少なくありません。
その際に、"裏地は他人からチラチラ見える"と思います。
ですので…
「見える」 のではなく
「あえて見せる」 という考え方で制作しています。
単純に、お手持ちのお着物に付いている裏地をそのまま使ったり、裏地専用の生地であるキュプラを使うのではなく、「裏地にも着物生地を使う」ことで綺麗で粋なお召し物になります。
当店いにしえにご注文を頂いた全てのお客様に、
高い満足感を味わって頂きたい…。
そう心に誓い、本年も仕事に励んで参りたいと思います。