着物リメイク・パーティードレスのお話。
2016/02/17
ここ最近、パーティードレスのご依頼が続いていますので、そのことに関して少しお話したいと思います。
私個人的には、着物をパーティードレスにリメイクするのは、着物リメイクの中でも特にお薦めしたいコースの一つです。
特に、「しっとり・しなやかで上品な色柄の正絹小紋」は、ドレスとの相性がピッタリでとても気品あるドレスに仕立て上がります。
基本的に、着物の生地は「着る」ために作られています。
しかも現代では、そのほとんどは「フォーマル」な場所で着るために仕立てられた着物なのです。
その着物を、同じフォーマルな席で着るドレスにリメイクするのですから、理にかなっているはずですよね。
たしかに、着物リメイクのアイテムは巾着などの小物から、バッグ、日傘、クッション、等々さまざまあります。
当店いにしえにおいても、小物から洋服までほとんどのアイテムにご対応させていただいております。
その中で、着物リメイクとして一番理にかなっているのがドレスへのリメイクだと思うのです。
■ 着物リメイク品のデメリットとして…
① 頻繁に使用すると生地が傷む・色抜けする
② 汚れた時の対応が面倒、あるいは難しい
という特徴があります。
要は着物リメイク品は、「頻繁に使用する品物」には向いていないのです。
バッグにしても日傘にしても、毎日それを使用していては当然傷むのも早いです。
使いたいお気持ちはわかりますが、傷まない程度に使用するのが着物リメイク品を一生使い続けるためのコツです。
以上のような意味合いで、
① 時々、着用するフォーマル着であること
② 着物と同じ「着るもの」であること
③ 色柄がドレスに適していること
これらを総合すると、
「着物をパーティードレスにリメイクする」
ことは、着物リメイクに一番適している「王道」だと感じます。