小物からドレスまで…全てのアイテムに対応する大切な理由
2016/03/16
たぶんですが、
小物・バッグ・日傘・インテリア品・洋服・ドレスなど、
着物リメイクで出来るであろう全ての品物を仕立てているのは、当店いにしえだけではないでしょうか?
仕立ててはいるけど、表だって宣伝をしているお店は数少ないはずです。
当店いにしえが小物~ドレスまで何でも仕立てるのには、お客様目線にたった大切な理由があります。
① お客様は、まず「ご相談」から入ってこられる事。
② 1種類のみ注文されるお客様は少ない事。
③ 一枚の着物で多種類作る場合、「生地取り」が重要である事。
この3つが主な理由です。
① お客様は、まず「ご相談」から入ってこられる事
「この着物や帯で何が出来ますか?」
というご相談やお問い合わせは本当に多いです。
その際の「選択肢」が多いほど、お客様の為だと考えています。
よく誤解されている方が多いのですが、
「小物の縫製は簡単で、ドレスの縫製は難しい」、と思っておられる方がいますが、これは間違いです。
小物を本当の意味で綺麗に仕上げる技術を持っていれば、当然ドレスも綺麗に仕立てることは出来ます。
言い方を換えれば、
ドレスが縫えないのに小物は縫えない、と私は思います。
何故なら、
小物は小さいだけに「粗が目立つ」のです。
話が少し脱線しましたが、
小物なら小物、ドレスならドレス、と何かに特化したほうが「経営が楽」です。
そのほうが利益を出し易いし、縫製スタッフの管理もしやすいです。
しかし、「何が出来ますか?」とご相談を受ける以上、その選択肢の多さや、その結果に応えるのは着物リメイク店の責務だと考えています。
② 1種類のみ注文されるお客様は少ない事
チュニック1点のみ、バッグ1点のみ、日傘1点のみ…
など、1種類1点のみご注文される方は非常に少ないです。
たいていのお客様からは、複数ご依頼をいただきます。
それも選択肢の多いほうが、お客様にとって利便性が高いと思います。
③ 一枚の着物で多種類作る場合、「生地取り」が重要である事
これ、けっこう重要です。
たとえば…
一枚の着物で、「ワンピース」「日傘」「バッグ」「ポーチ」の4点コーディネートをご希望されるお客様がいるとします。
ところが、相談したお店が、たとえば日傘は取り扱っていないとしたらどうしますか?
日傘をあきらめるか、あるいは日傘だけ他店に依頼する、となりますよね。
しかししかし、
一枚の着物でこの4点を作るとなると、けっこう「生地の取り方」を考える必要があるのです。
日傘をあきらめるのならまだしも、
日傘だけ他店に依頼するとなると、大きなリスクが生まれます。
それは…
最悪の場合、日傘が作れずに、その上にワンピースも失敗する可能性があります。
一枚の着物でこの4点を作るとなると、生地量としてはけっこうギリギリです。
これを二店舗に分けて依頼するという事は、生地を二分する、という事ですよね。
これ、けっこう危ない橋だと思いませんか?
わかりますよね。
こうした場合は、「一人の人間が生地取りをする」というのが"鉄則"です。
主に、以上のような理由から、
●あなたの、この一枚の着物でリメイクする数々の品物は、当店いにしえが責任をもって仕立てます。
お好きなアイテムをお選びください。
という姿勢を示し、それに応える着物リメイク店でありたい…。
という当店いにしえの強いこだわりがございます。
PS.
本当に凄腕の縫製職人は、小物だろうがドレスだろうがキッチリと仕上げるものです。
本当に凄腕のパタンナーは、小物だろうがドレスだろうがデザイナーの意向をキッチリと型紙に反映するものです。
本当に大切なのは、経験値やノウハウの蓄積ではなく、
「技術の向上」と、「デザインセンスの向上」です。
なぜなら経験値やノウハウは、その名の通り日々の蓄積で自然と身に付くものだからです。
しかし技術やセンスは、意識していないと身に付かないものです。
これが、着物リメイク店に求められる最も重要なことだと思います。
だって、「モノ作り」ですから…
もちろん、心のこもった仕事。
その着物や帯の特徴を活かすリメイク。
お客様のお気持ち(ご要望)をとらえたリメイク。
技術やセンスを語る前に、これらが大前提であることは言うまでもありませんが、このブログではあえて記事にはしていません。
その辺は当サイトの「お客様の声」をご覧頂ければと思います。