ドレスのお客様より式当日のお写真をいただきました。
2016/04/05
当店いにしえで着物ドレスをお作りになり3月20日に結婚式を挙げられたお客様より、式当日のお写真、またお礼の贈り物までいただきました。
○○○様、ありがとうございました。
また、丁寧な内容のお手紙まで頂戴し、たいへん嬉しく思っています。
この案件は、
「お母様のお着物をドレスにリメイクして娘様が結婚式に着る」
というものでした。
まさに、着物リメイクの方法としては"王道"ですね。
親子の想いを形に変え、また世代を超え、想い出の着物を人生の大切な節目に有効利用する。
素晴らしい「着物リメイク」だと思います。
実はこのストーリー、とあるTV番組の出演候補に上がっていました。
(挙式の日程と番組放送日の関係でボツになりましたが…。)
着物リメイク(リフォーム)されるお客様それぞれに、そのお着物に対するいろんなストーリーがあります。
●亡くなられたお身内の着物をリメイクし、いつも傍に感じていたい。
●ご自身の想い出の着物をリメイクし、有効利用したい。
これらは、着物のまま保管していてもたぶん叶わない事です。
現代では悲しいかな、着物のままではほぼ活用するのは無理ですよね。
お金はかかりますが、お金には変えられない幸せを叶える。
これが、「着物リメイクをする」という事だと思います。
その着物は誰の着物ですか?
その着物は誰がお金をだして買ったのですか?
その着物に想い出はありますか?
その着物は今後も着ますか?
その着物はあなたが死んだらどうなりますか?
少しきつい質問ですが、
着物を扱う仕事をしている私達から、
全国の方々に問うてみたい質問です。
おおかたの着物の行く末は…
箪笥の肥しのまま
いずれ捨てられる
二束三文で売りに出される
という現実を私は知っています。
そんな着物たちを救うために、私達"着物リメイク屋"があるのだと思っています。
今では、全国にたくさんの着物リメイク店があります。
ネットで、「着物リメイク店」と検索すればいろんなお店がでてきます。
今回のドレスのお客様のような「素敵なストーリー」を、着物リメイクで是非作ってみてください。
何かと"お金"が幅を利かす世の中ですが、
お金には変えられない"喜びを得られる"のが、
「着物リメイクという行為」なのだと感じます。