黒紋付・黒絵羽織を、フォーマル3ピース&コートへ
2016/05/19
着物の喪服といえば、黒紋付きですね。
しかし、この黒紋付き、
最近ではお葬式の際も、もう着られなくなりつつあります。
また、着るとしても配偶者や両親のお葬式に着れば、その後は「お役御免」になってしまいます。
シルクで高価な黒紋付きですが、一生のうちで何回着る機会があるのでしょうか。
今回のお客様は、その黒紋付と黒絵羽織の活用法という意味では、たいへん良い例だと思いますので参考にしていただければと思います。
まず黒紋付1枚から、「パンツ」「ショートチュニック」「ジャケット」のブラックフォーマル3点セットを。
そして黒絵羽織を、「ブラックコート」にリメイクされました。
年を重ねるにつれ、親戚や知人のお葬式に出席する機会は増えます。
当然、洋装の喪服は皆さんお持ちでしょうが、
デザインが古くなっていたり、
また最近では、スカートよりもパンツタイプの傾向にあります。
そんな時、もう着ないシルクの黒紋付きをそのまま箪笥の中に仕舞ったままでは勿体ないとは思いませんか?
黒紋付き1枚あれば、フォーマル3点セットにリフォームすることが可能なのです。
ご自身が着るのも良し、
娘様用にリメイクするのも良し、
そこにシルクの高価な黒生地があるのなら、それを活用しない手はないと思いますよ。
そして…
お持ちの黒紋付きには「家紋」が入っていますよね。
その「家紋」を、リメイクする際にはジャケットかショートチュニックの背中首元や両袖肩口にそのまま位置することが可能です。
家紋入りの洋装ブラックフォーマルにリメイク
これが着物リメイクにおける、黒紋付きの活用法の一つです。
今回のお客様の場合、お持ちの黒絵羽織が黒の地模様生地でしたので、一緒にコートもお仕立てになりました。
もちろんコートの裏地には、別の柄物の着物生地を付けていますので、オシャレ感も抜群ですよ。
黒紋付きや黒絵羽織をリメイクすることをお考えの方は、是非、ご参考になさってくださいね。