着物リメイクでは曲線縫いを嫌がらない事が美品を作る条件
2018/04/28
世の中には、いろんな「物」がありますよね。
建築物、車、電車、家電、日用品、などなど…
ありとあらゆる「物」が我々の身近にあると思います。
当然、着物リメイク品もその中に含まれます。
本日は、その「物」のカタチ(形)についてのお話です。
カタチ(形) = デザインとも言えるでしょう。
物の形の基本となるのが、ライン(線)です。
そのライン(線)には、「直線」と「曲線」の二つしかありません。
世の中のすべての物体は、「直線」と「曲線」でできていますよね。
……ここで、少し思い浮かてください……
すべてとは言いませんが、
美しいものは、「曲線」をうまく使っていると思いませんか?
例えば…
建築物であれば…ドーム球場や話題になった東京オリンピックスタジアム。
乗り物であれば…新幹線やフェラーリなど。
身近なものでは…ペンの形や、ペットボトルの形など。
家電であれば…お掃除ロボットのルンバなどもそうですね。
これらはすべて、機能性とデザイン美を兼ね添えています。
機能性はともかくとして…
デザイン美には「曲線」は欠かせないのです。
着物リメイクにおいてもそれは例外ではありません。
曲線をうまく使う事が、美しい着物リメイク品につながります。
ところが…
それを実践するには、ある問題(障害)があります。
曲線を縫うのは難しい、のです。
これは着物リフォームに限らず、どんな物を作るにしても同じだと思います。
モノ作りにおいて曲線を取り入れる事は、難易度を上げる事に他ならないのです。
ですが、曲線縫いを避けていては美しい作品は望めません。
もちろん、人それぞれに好みというものはあります。
しかし、万人が美しいと感じるモノには必ずと言ってよいほど"曲線"が含まれているのです。
特に日本人は、曲線美を好む傾向が強いです。
それは、国旗(日の丸)を見ればわかりますし、
「カドがたつ」、という言葉があることからもわかりますよね。
こうした事から、当店いにしえでは積極的に「曲線美」というものを取り入れるよう心掛けています。
写真は、作品のほんの一部ですが、
当店のオーダー商品の中で"曲線"をコンセプトにして開発した人気商品です。
着物リメイク品とは、「和の品物」です。
「和の品物」である以上は、
● 和=輪(曲線美)を取り入れること
あとは
● 裏(見えない部分)にこだわること
この二つが大切だと常々思っています。