「着物を捨てる」…なんで?…肌着は雑巾にするじゃない!
2017/12/22
古い肌着やタオルは雑巾やウエスとして再利用するのに、
いらなくなった着物はなぜ捨てられるのでしょう。
① 着物を処分したい、あるいは処分した
② 着物をどうにかしたいが捨てられない
この仕事をしていると、このような声は数多く聞きます。
どちらも着物を整理あるいは断捨離したいと考えているのでしょう。
しかし①の人と②の人では考え方が正反対ですよね。
①の人は、
着物を処分して家の中を整理しようと考えている人です。
②の人は、
家の中を整理したいけど着物を処分することは心情的に出来ない人です。
時代が時代なので、
着物愛好家や着物に携わっている人以外の人にとって、
着物は収納スペースを多くとる邪魔物でしかありません。
この部分は理解できます。
しかし…
私は、②の考えの人が好きです。
「心情的に、着物は処分できない」
人として、大切な要素だとは思いませんか?
たとえば、
今お持ちの着物は全て自分で買ったのなら、捨てるのは自由でしょう。
しかし、
今お持ちの着物は、
両親に買い揃えてもらった着物ではないですか?
母親から譲り受けた着物ではないですか?
であるならば、ちょっと待ってください。
考える、悩む余地はありませんか?
心は痛みませんか?
肌着やタオルは雑巾にするのに、着物は捨てるのですか?
おかしいでしょ((+_+))
●良いことをお教えしましょう。
着物は再利用しやすいよう、
解くとほぼ反物の形にもどるように作られています。
きれいな長方形の布となるのです。
どうですか?
色柄も綺麗だし、使い勝手よさそうでしょ。
取っておくと、必ずまた何かに使えると思います。
その為に、
着物は解くと反物に戻るのです。
現代では、着物は日本の民族衣装ではありますが、普段着ではありません。
洋服に比べて、着物は不便なのも事実です。
でも、着物を捨てるのだけはやめましょう。
ぜひ着物生地を再利用することを考えてください。
もったいないです。
バチが当たります。