着物の買取り価格を聞いて嘆く方々へ
2016/12/02
当店を訪れるお客様、電話やメールでのお問い合せでよく耳にするフレーズがあります。
着物の買取り価格を聞いたら…
「二束三文でした」 (>_<)
「一枚が○○円」 (>_<)
「1キロで○○円」 (>_<)
高価な着物を何枚も買ったけど一・二度袖を通しただけ、あるいは一度も着ることなく長年箪笥に保管したまま。
このままでは箪笥の中で朽ち果てるか、あるいは自分が死んだ後に捨てられるだろう。
現在40~70才くらいの女性のほとんどが、このような状態で悩みを抱えています。
この悩みを解決するには、
① 着る
② 身内や知人などに譲る
③ リメイクして活用する
④ 売る
この4つの方法しかありません。
①は有り得ませんよね。
今まで着なかったのに、これから着る事はまずないです。
②も難しいはずです。
誰に譲るにしても、着丈袖丈身幅が合うとは限らないし、色柄の好みもその人により、又その時代によっても違います。
③は良い解決策なのですがお金がかかります。
となると皆さん④の「売る」という事を、まず一番に考えるようです。
ところが…
その買取り価格相場は二束三文、これが現実なのです。
「仕方ありませんよ、諦めてください」
もちろん言葉には出しませんが、こう思うしかないでしょう。
着物に限らず、
新品価格は、材料の質や手間のかかり具合で決まりますが、
中古価格は、需要と供給の関係(人気度)で決まるのです。
現在の日本では、普段着として着物に人気があるとは言えませんので、この買取価格も致し方ないと思います。
大切なことは、
箪笥の肥し状態の着物を、どう活かすか、だと思いませんか?
そこに「お金」、言い換えれば「買った価格」というものが絡むから、ややこしくなるのです。
この際「購入価格」のことは頭から外してみては如何でしょう。
あなたが着物を売るという事は、
あなたの着物を買って着てくれる人がいる、という事です。
着物は生き物ではありませんが、
着物にも命はある、と考えてみてください。
その着物は喜ぶはずです。
まとめると、
箪笥の肥し状態の着物の悩みを解決するには、
「譲る」「売る」「リメイクする」、の3つしか方法はありません。
今、決められないならそのまま大切に保管しましょう。
捨てるのだけはやめてください。
着物を着ないのは仕方ないとしても…
着物を着なくなった私達の世代の責任…
それは「着物を活かす行動」をする事だと思います。
PS.
当店は着物リメイク店ですので、着物の買取りはしておりません。
ご了承ください。