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喪服(着物)を喪服(洋服)にリメイクする人が増えた理由とメリット

2019/11/04

これは勿論、「黒紋付きはもう着ないから」ですね。
でも本当にそうでしょうか?

和装にしなければならない葬式もあるはずですよね。(親族、特に配偶者の場合)
黒紋付きを洋装にリメイクしちゃって大丈夫なのでしょうか?

しかし、現実にリメイクする人は多いのです。
その人達の心理を詳しく解説いたしますね。


それは「合理的」に考える人が多くなったからです。

最近は、親族の葬式の場合でも黒紋付きは着ない傾向にあります。
黒紋付きを着るにしても「レンタル」する人が多くなりました。

レンタルのほうが合理的だからです。
着付け付きで2万円~ぐらいで済みますからね。

一方で、自前の黒紋付きを着る場合でも15000円ぐらい(着付け5000円+後のクリーニング10000円)はかかりますよね。

 自前とレンタルの差が5000円であれば
 黒紋付きは着る機会も少ないのでレンタルで済ませて
 これから着る機会の多くなる洋装の喪服にリメイクしよう
 ちょうどデザインも古くなったし…
 サイズも微妙に変わってきたし…


これが喪服(着物)から喪服(洋服)にリメイクする人が多い最大の理由です。

考えてもみてください。

今20才代の既婚者で黒紋付きを持っている人は、圧倒的に少ないはずです。
反対に、今50才代の人で黒紋付きを持っている人は多いと思います。

という事は

今20才代の人が
50才60才になった時の葬式では(30~40年後)
そもそも黒紋付きはレンタルするしかない
あるいは着ない(こちらの可能性が高い)

という「葬式の未来予想図」が成り立ちますよね。
今は、ちょうど、その過渡期なのだと思います。

今の50才60才の人は黒紋付きを持っているけど、「着るか着ないかは、その時になってみないと解からない」というのが正直なところではないでしょうか。

だとしたら「もったいない」話ですよね。
生地はたぶんシルクだと思いますので。

そういった50才60才の人達が、黒紋付きを洋装の喪服にリメイクしているのです。


あと、もう一つ

黒紋付きを洋装の喪服にリメイクすれば良いと思う、私の意見を書きます。

繊維の「黒」という色にはランク(質)があるのを知っていますか?
浅い黒色~深い黒色まで、いろんな黒があるのです。

洋装の喪服で、安い喪服と高い喪服を見分ける方法を知っていますか?

人が着ている喪服の「黒色の深さ」をよ~く見てください。
同じ黒でも「薄い黒」「濃い黒」があるのが解かるはずです。

薄い黒は、比較的安価な喪服、
濃い黒は、比較的高価な喪服です。


着物の喪服(黒紋付き)は、ほぼ全て濃い深い黒色です。
これは高価な生地を使って作られている証拠なのです。


その生地をリメイクして作る洋装の喪服ですから、わかる人から見れば「高価な喪服を着ている人」に見られるというわけです。


以上のことから

① 葬式での和装はたぶん人生で1~2回(配偶者や親の時)だけなのでレンタルで済ませる。そして手持ちの黒紋付きは洋装にリメイクして、これから何回もあるであろう他の葬式に備える。

② 黒紋付きの生地は高級な黒生地なので、洋装にリメイクすれば高級な洋装の喪服に生まれ変わる。

これが、これからの時代に合わせた合理的な黒紋付きの活用法だ、と考える人が多くなり黒紋付きを洋装にリメイクする人が増えてきた理由です。


着物リメイクといえば色柄のある着物ばかりを考えがちですよね。
でも、ちょっと目線を変えればこのように「実用的」で「合理的」なリメイクになるのです。

今後は不要の
高価な生地を
有効に活用できる

これが着物リメイクの一番の魅力だと思います。
いろんな考えに思いを巡らせてみてくださいね!

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