ツーピース・コート・チュニック・小物(S様、Y様、S様)
フォーマルな席で活躍するツーピース(ワンピース&ジャケット)です。ジャケットの裏地に注目。ワンピースの首元中央には「家紋」を入れています。家紋が入っている着物や羽織は正装用ですので、洋服にリメイクする場合でもフォーマルなデザインにしたほうが色柄的にもマッチします。着物リメイクで洋服をお考えの方は、その着物が留袖や訪問着ならフォーマルデザインに、小紋ならカジュアルデザインにすると良いでしょう。
右はお揃いのコート&チュニック、左はジャケットです。コートにリメイクされる場合にはお揃いのチュニックも作っておくと、このようにコーディネートも出来て注目度アップは間違いなしです。コートの裏地は表とのギャップがある程、オシャレ感が増します。「コートの裏地は他人から見える部分」という事を意識してリメイクしましょう。
チュニックとショルダーバッグのお揃いです。街を歩いても洋服とバッグのお揃いというのはあまり見かけないと思います。オーダー品と他人からわかりますし、「人と違う事をする」のはファッションの基本。派手過ぎて目立つのはダメですが、着物の色柄は元々派手過ぎるものはほとんどありません。上の写真も、色自体は派手めですが、柄が和柄なので調和がとれていると感じます。
帯で、形見分け用の祝儀入れと数珠入れを作られました。数珠入れは、全体に帯を使うと派手過ぎますので本体部分は黒生地にして、フタ部分のみ帯を使用しています。また、下の写真は、中袋の色で「男性用」「女性用」に分けて制作しています。また数珠入れは「お数珠のお座布団」という意味あいがある為、ふっくらと作るのが一般的です。覚えておきましょう。
2020/02/17
各写真を見ていただくと、どれも裏地や中袋に気を配って作っているのが分かると思います。
またチュニックだと、単品でなく「お揃いでバッグ等」を持つことでオーダー品であることが分かり、お洒落に見えると思います。
他人から見てひと目で「着物リメイク」と分かれば良いのですが、そうした着物の色柄ばかりではありません。
そういった場合でも、ひと工夫凝らすことで「着物リメイクのオーダー品」だとアピール出来るのです。
女性は、他人から注目されたい、と誰もが思っているはずです。
どんな着物をリメイクしてもその想いを叶える為に努力をしますし、それが着物リメイク屋の知恵と経験だと思っています。